重度なアルコール依存症の方へ

  
  
 
 強烈な飲みたい欲求は1週間ぐらいです。 目標は1週間酒を飲まないこと。
一生断酒ではありません。 わずか1週間です。 この間に肉体的な回復を図ります。
 
次の目標は2週間。
最初の1週間で精神的に回復していき、次の1週間でバランスを整えます。死ぬほど飲みたくなる? その心配はいりません。 順調に回復できているとわかるからです。 毒が抜けて回復できたと喜んでいるのに酒を呑むことはありません。
 
 
もちろん、カウンセリングを受けて目標があるからやめられるのです。その後メールを送ります。 ここまでくれば弱い欲求だけです。次の目標は4週間。 もちろん一生断酒ではありません。
 

次はご自身で行う欲求のコントロールです。酒をやめるのに抗酒剤は必要ありません。 薬をやめた瞬間飲みたくなります。1年後ですか? それより薬だけで1年持たないでしょう。 1年持つなら薬はいらないし、仮に1年経てば元気になり、それと同時に飲みたい欲求が強くなってきます。
 

不安や寂しさが強くなって来るからです。 抗うつ剤を使えば今度はそっちに依存してしまいます。 断酒は我慢続けるのではなく、呑んでいない喜びに変える必要があるのです。
タバコとの違い。タバコは麻薬で欲求は強いし、弱い欲求はいつまでも残ります。
 
 
精神安定剤と勘違いしてしまう人がいるくらいです。 しかし100%有毒です。死ぬとわかっているので、欲求をコントロールすればやめられます。しかし、アルコールは有毒ですが、飲みすぎなければ死ぬことはありません。
 
1%の長もありません。99.9%有毒です。 皆飲んでいて楽しそうだからやめられないのです。不安、寂しさを感じてしまう、それとニコチンの欲求より弱い欲求が遅い続けてしまうかからやめられないのです。
 
 
ニコチンの欲求は待てば収まりますが、アルコールの欲求は気分的なものです。食後のデザートのようなものです。あれば満足なければ不満。もちろん糖分は必要ですが、アルコールは必要ありません。
 
 
どうすればいいのか?簡単なことです。 断酒して2カ月経って、朝起きたとき、タバコと違って、強烈な欲求はありませんから欲求のコントロールは簡単なのです。「 昨日は飲んでいない良かった。」と気持ちを切り替えます。 これだけです。
 
これならどんなに楽しい宴会に行っても24時間持ちます。 抗酒剤はいりません。 この世の中には真ともな人間と愚かな人間しかいません。愚かな人間になる必要はないのです。
毎朝行います。バカらしい。やりたくないでしょう。しかし、アルコールを飲むよりはましです。 誰でもできます。
 
朝起きた時、断酒の効果が実感できます。 断酒は苦しいものではなく、うれしいものなのです。 アルコールを飲んでいない朝がどれだけ幸福なのかわかるのです。
断酒は我慢ではなく、幸福なのです。
 
 
 
 
 
 
 
 

 アルコール依存症の診断

  
 
 アルコール依存症となぜ診断する必要があるのでしょうか?
 
そもそも毒薬を飲む必要はないのです。上手に付き合う? 発がん性のあるアルコールと付き合う理由はありません。タバコと上手に付き合おうと言っているのと全く同じなのです。バカな考えは捨てましょう。 飲酒は自殺行為です。 愚かな人間だけで十分。
 
あなたは犠牲者です。
 
アルコール依存症と診断されたらどう思うでしょうか?あなたはアルコール依存症です。 薬を渡すので一生呑まないでくださいと言ってやめられるでしょうか? 呑むなと言われたら余計に呑みたくなるのが人間の心理です。
 
 
逆にアルコール依存症ではありません。 と言われたらまた呑んでしまいます。あなたはニコチンに依存していないからタバコを吸っていいですと言っているようなものです。私なら「 あなたはいつでもお酒が呑めます。呑むなと言っても呑んでしまうでしょう。
 
 
一定の期間でいいので、一旦やめてみませんか 」と言います。「 2ヵ月経てば欲求は、欲求のコントロールは簡単になります 」というだけでいいのです。 約束通り呑んでいいですよと言っても呑まないでしょう。
 
 
 入院が長引くほどアルコールの欲求は強くなっていきます。いつでも呑める状況で、欲求がコントロールできるようにならなければなりません。私のカウンセリングでは、薬も監禁もしません。一生呑むなと言いません。
 
 
自分からアルコールを拒否できるようになるのです。欲求が弱くなったのを見計らって、料金を頂き、最後のカウンセリングを行えば終了です。 終了と言ってもいつでも相談できるのです。やめられないという恐怖感も、呑みたいという欲求も、時間が経つほどなくなっていきます。
 
 
間違って飲んでしまっても、口に入った瞬間毒だと理解できるので、うがいして終わりです。 間違って飲むのと我慢しきれなくなって飲むのとでは大違いです。 アクシデントと依存の違いです。 飲んでみようとも思わないでしょう。
 
 
 
お酒を飲んでいれば、烏龍茶と烏龍杯の違いは分かりませんが、素面なので飲むことはないでしょう。 毒が入っているかどうか、飲む前に確かめるはずです。一生断酒と強制されるから3ヵ月経っても欲求が消えないのです。
 
 
 
カウンセリングは3か月です。一生断酒ではありません。続けられるなら続けるこれで十分。患者は小学生ではありません。料金を後払いにしたのは、確実に断酒するためです。