2019/4/14

意志でお酒はやめらない
 
 
アルコール依存症を克服するためにできることは、人の力を借りるということです。
最終的にお酒を断ち切るのは本人の気持ち次第ではありますが、なかなか本人の意志だけで断酒、禁酒を成功させるのは簡単ではありません。もしも、それができるのであれば最初からアルコール依存症になどなっていないわけですから、自力で抜け出すことが出来ないのが当たり前なのです。
 
人の力を借りるのは恥ずかしいことではありません。風邪をひくことが恥ずかしいと思うことと同じになってしまいます。誰でもストレスや不安には勝てません。誰であろうと不安や寂しさには勝てないのです。芸能人がお酒に溺れてなくなってしまうのもそのためです。それに加え、アルコールにも勝てないでしょう。それもそのはずどんな薬物よりもやめにくい最強のドラッグこそがアルコールなのです。
 
 
精神的に不安になりやすく、人に気を使う人が陥る罠です。誰でも好き好んでアルコール依存症になっているのではなく、意志が強くて、気を使う人が逆になりやすいのです。意志が弱い人はアルコールには勝てないと分かっているので飲みたくても飲まずにいられるのです。
 
依存症になっている人は、アルコールに勝てないと思っていても、自分の弱さを見せたくないからこそ飲んでしまうのです。妥協できない人です。意志が弱くてだらしがない人はアルコール依存症にはなりません。
 
 
 
お酒に溺れたのは自分の意志が弱いからであり、そのような恥ずかしい悩みを人に打ち明けることができないと考える人は多くいます。誰にも相談をすることができず、結果としてアルコール依存症が改善されないどころか、余計に悪化をするようなことがあっては意味がありませんから、誰かに頼るのは決して悪いものではないのです。
 
 
 
病気になったときには医師に相談をして治療をしていくことになりますが、アルコール依存症も同じことであり医師や専門家に相談をして治療を進めていくのは決しておかしなことではありません。アルコール依存症になる人はいい加減な性格をしていると思いがちですが、逆に真面目な人ほど悩みを抱え込んでお酒に溺れてしまう傾向にあるため、悩んでいる人は一度相談をして見るところから始めましょう。