2022/9/6

アルコールは強力なドラッグ

 
 

  アルコールは強力なドラッグ

 
 
 
 アルコールを飲むことが日常になってくると、お酒に対して今まで以上の刺激を求めるようになります。そして、アルコールは飲んでいるうちに耐性がついてくるので、段々と少しの量の飲酒では体が反応しなくなり、酔わなくなってきます。

 快楽を得るためにアルコールを摂取している場合、耐性がついてしまった体では、今までの量では思うような効果を得ることができなくなり、そのため、徐々にお酒の量が増えていったり、度数が高いお酒を求めたりするようになることがあります。
 
 毎日のようにお酒を飲み続けている自身を省みて、自分でも「これはマズイ」と気づいて治そうと努力したりもしますが、その頃には常に体にお酒が入っていることが当たり前になり、お酒が入っていないと不快な気持ちになったり、落ち着かなくなるという症状が出ていることが多いです。
 
 
  1、お酒が抜けた後の症状  
 
 
 お酒が抜けたあと離脱症状として、イライラしたり、微熱が出たり、眠れなくなったりなどということがありますが、お酒のせいだとは思わず、ただ体の調子が悪いだけだと思ってしまう場合もあります。
 
 また、お酒のせいだと気づいたとしても、アルコールを体に入れると不快な症状が落ち着くため、結果としてお酒を飲み続けることになります。そして、ますます生活にお酒は欠かせないものになってしまうのです。段々と自身の飲酒のことでトラブルが発生し、職場や家族に迷惑をかけてしまったりすることも出てきます。
 
 そのようなことでストレスが出てくると、現実逃避したいという気持ちがますます強くなり、お酒に頼ってしまうようになります。最悪の場合、仕事も家族も手放すことになってしまったという事態も起こり得ます。
 
 
 
  2、孤独が原因になることもある
 
 
 飲酒量が増えてしまう原因の一つとして、「孤独」があります。例えば、高齢の方で周りに話す人がいなくて孤立してしまったり、社会人の方であっても、職場や周りの人とウマが合わず、ストレスを発散できる場所がないといった場合です。1人暮らしで飲酒を止めてくれる人がいないという方なども、自身でセーブが効かなくなったときのストッパーが存在しないため、知らず知らずのうちに飲酒量が増えてしまいやすいです。
 
 
 
  3、物理的な原因
 
 
 お酒を飲むことで睡眠が浅くなり、体調が悪いと感じて、仕事が終わったあと飲むと楽になったと感じます。これがドラッグたる由縁です。ドラッグというものは、体内に取り入れてすぐには気持ち良いと感じません。少しずつ少しずつ頭の神経を蝕んでいき、最後はドラッグなけば苦しくて生きて行けないとすら感じてしまうのです。
 
 子供の頃飲んだ酒は苦くて不味いと感じ、大人になってから飲んだらアルコールを飲んで美味いと感じ、酔いが回って来たら気持ちいと感じて、苦味=美味さと頭で認識しするようになり、飲んですぐにドーパミンが分泌されて行きます。この過剰なドーパミンの分泌が原因で飲酒量が多くなってしまいます。
 
 アルコール依存症から脱却するには、節酒のように減らすのではなく、断酒するしか方法がありません。