2022/9/15
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アルコール依存症からの回復プロセス |
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血圧を測定するとき最低血圧と最高血圧があります。血圧が高いと血圧を下げるために断酒をしなければいけません。最低血圧のことを拡張期血圧、最高血圧のことを収縮期血圧と呼ばれます。お酒を飲んでいない人の最小血圧は80から85、しかしお酒を飲んでいる人は最低血圧が110以上を超えてしまいます。
また、拡張期とは所謂心臓大動脈弁がふさがり血液が膨張しているときのことです。不調の要因が運動不足や偏った生活習慣の場合は体の回復が早いですが、飲酒が原因の場合は緊張期、壁期とあるようにお酒のない生活に慣れる期間がいります。お酒を飲みすぎると高血圧の人は徐々に血圧が上がり心臓の拡張期に変化を及ぼしてしまいます。
心臓の拡張期は、断酒しようと思ってから緊張期を入るまでの第一歩となります。断酒をしようという決断力が何ヶ月間も必要です。特に断酒してから3日間はとても厳しく、お酒を辞められるかどうかの判断にも繋がります。断酒を続ければ緊張期の辛い壁が小さくなります。
血圧が上昇し何も改善しようとしないと、脳卒中や心臓病を招く原因にもなりかねません。脳卒中は脳の血管が破れてしまう症状であり命にも関わります。断酒をすることは確かに時期があり辛いことですが、命と一生闘うのは断酒以上に辛いことです。一度血圧が上昇してもお酒が原因の場合は断酒すると下がるため、断酒を早めに決断してお酒のない生活をする計画を立てましょう。
本来なら細い血管に血液が流れると拡張しようという働きがあります。お酒を飲み続けると血管は膨らんでいるしている状態が続き、血管の詰まりなどの体のトラブルが生じます。拡張期は断酒をしなければいけないという心臓や体のサインでもあり、断酒を始めるきっかけになります。お酒と血圧は大きく関係していると理解した上で継続的な断酒を決断しましょう。
断酒計画で乗り越えなければいけない段階が5つあります。5つの段階の中で1番最初の2週間の段階を緊張期と呼びます。 断酒を決心し始めたところ少し経つと離脱症状が現れ、不安や手の震え、吐き気や不安が生じます。断酒をし始めて最初の辛い段階に入る緊張期を我慢すれば少し楽になりますが、我慢に耐えられず断酒を諦めてしまう人も少なくはありません。 断酒計画は辛い時期がありますが、断酒が達成出来ると体や精神面に良くなり飲酒をしようという気持ちも減ります。飲酒している間は二日酔いや飲酒による負担が起こります。断酒のメリットは、二日酔いや不機嫌がなくなり体質が変化することです。 2週間の緊張期の中で最初はお酒のことが頭から離れませんが、ハネムーン期に近くなるとお酒を辞め始めることが出来たという達成感が生まれます。緊張期に入ってお酒を再度飲み始めると達成出来ない悩みに苦しみ、次の断酒計画も引きずってしまいます。緊張期はお酒を辞めて日数の経過も浅いため、他人から飲みに行こうと誘われるケースも少なくありません。 断酒を決断してしないと誘いに断れなくなるのが問題です。飲みに行こうと誘われたときは、断酒していることを相談して断酒計画を最後まで続けましょう。お酒が飲みたくなるときはお酒を飲む代わりに、音楽を聴いたり別の食べ物や飲み物を摂取したりすることを考えましょう。 壁期は今まで飲酒してきたことをもう1度見つめ直す時期でもあります。迷いが起こったら、本当にお酒を飲むことは自分にとって良いことなのかどうか考えることが好ましいです。 断酒をすると不機嫌や怒りも少なくなり、自分にも他人にも優しくなります。お酒の効果で感情のコントロールが出来なかったのが、体調や精神面の悩みが徐々に減り心も安定するからです。 今まで飲酒を続けていた人の傾向は、仕事の悩みや家庭の悩みをすぐ解決出来ず他に頼るものがないのが多いです。趣味をし始めるかどうか考える段階が大事な緊張期です。 緊張期に入り1週間すると血圧が下がり始める人もいます。人によって血圧が下がるまでかかる日数は若干変わり2週間もかかることがあります。血圧は断酒だけではなく心の安定からも繋がるため、血圧に関しては焦らずゆっくり体を休ませることも重要です。 お酒を辞める辛さが一時的になくなると緊張期は終わります。お酒を辞める離脱症状が入っても慌てず自分の体調と精神面の様子を見るのが良いです。
断酒を始めてから2週間が過ぎると始まるのがハネムーン期になります。ハネムーン期は緊張期や壁期とは反対に体が落ち着いている状態です。 お酒を飲んだ日々を急に辞めると不眠や不安が緊張期には始まりますが、離脱症状が終わるとお酒を飲まない状態の良さが理解し始め体が軽くなります。お酒を飲んで辛いことを忘れようとする体の重たさとは違い、朝の目覚めがよく食欲も増え体が軽くなり気分も安定します。 壁期に入ると最も辛い時期が始まるため、ハネムーン期の過ごし方は本当に重要です。今まで出来なかった運動や趣味に没頭しながら新しい時間を作ります。気分が落ち着いているハネムーン期に新しい自分だけの時間作りを十分行っていないと、壁期が始まったときも乗り越える力が足りません。 自由な時間に楽しいことを行うと、壁期に入っても楽しい出来事を思い出して断酒を続けられます。断酒を続けようとコントロールする力が身につくと自分の達成感に繋がります。ハネムーン期が体が軽くなるからと考えて無理な行動をするのは控えましょう。
ハネムーンとは元々良い言葉で使われているのと同じように、断酒のハネムーン期も決して悪い時期ではありません。断酒してから2週間から3ヶ月の間の期間なので時間を貴重に使うことが必要です。 壁期に入ると断酒を決心する辛さに陥るため、新しい生活習慣に慣れる訓練がいります。ハネムーン期に入るとお酒を少し飲んでも大丈夫、という気分に陥ります。3ヶ月断酒しただけではお酒を辞めたことにはなりません。 ハネムーン期の後に壁期、壁期の後には適応期や解決期が来ます。心も体も一時的に安定するハネムーン期は油断禁物期間です。お酒のことは一旦頭から離れ、別の楽しい趣味を見つけましょう。 体を動かすことや運動は体の疲れや溜まったストレスを癒すことへと繋がります。体の健康作りの見直しにも繋がり、継続すれば健康や断酒計画に良い結果に導きます。本来失敗した人は、断酒をし始めてもハネムーン期や壁期で断酒計画を辞めてしまいがちが多いです。 自分が失敗しないためにも自分で気持ちをコントロールすることが重要です。寂しいときや不安なときはお酒を飲むのではなく、体を動かしながら忘れる習慣を作らなければいけません。辛いことを忘れるほど楽しいことがハネムーン期に見つかると、断酒計画も計画が終わった後も体の良い状態の日々が続き、お酒のことを忘れる日常が多くなります。
断酒する際壁期と呼ばれる時期があり、この壁期が体と心の両方最も辛い期間になります。断酒の期間は緊張期、ハネムーン期以上に乗り越えなければいけない壁期が来ます。壁期は断酒を始めてから3ヶ月目から6ヶ月目の3ヶ月の期間のことです。 最初は緊張期が始まり断酒をする決心がつくのですが、ハネムーン期になるとお酒のことばかり頭によぎり辛くなります。ハネムーン期の次に壁期が始まり、お酒をこのまま辞めるべきかどうかという葛藤と、お酒を飲んだ方が落ち着くという葛藤の両方が混じります。 心も一杯ですが、気分が安定しない加減により体も重くなり落ち着かなくなるのが断酒をする人の問題です。お酒を辞めれば肥満もなくなり生活習慣も安定します。今お酒を飲みたいという気持ちよりも断酒して健康になるからという強い気持ちを持たなければ、壁期の壁を乗り越えるのはさらに難しくなります。
断酒の壁期は先ほども3ヶ月目からと述べましたが、3ヶ月目は本当に単なる始まりに過ぎません。4ヶ月目まで断酒したのは良いことですが、5ヶ月めにお酒を飲みだしてしまうと、断酒計画は一からやり直す必要性が出てきます。3ヶ月の期間に耐えなければいけないため、気分が安定しない間は気分転換が重要です。 お酒のことが頭から離れられないと考えている人でも、趣味やいつも行っている散歩を行えば気を紛らわせます。読書や音楽、好きなことが他にもあれば趣味に熱中すると良いです。 3ヶ月間お酒を飲むこと以外に楽しいことをしていれば毎日あっという間に過ぎていくため、壁期後の適応期や解決期は辛い気持ちも自然と減ります。自然な体に慣れると断酒のメリットも覚え、断酒しやすくなります。 壁期が1番挫折しやすい期間で重要な時期でもあります。この壁期の辛い悩みを乗り越え、断酒が成功した人も多くいます。すぐには断酒した後のメリットは出ませんが、断酒計画を継続していれば大きな成功に繋がります。自分が壁期に入ったとき何も心配する必要はないと信じ、断酒を継続してみましょう。
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