2019/4/15

アルコールが抜けたときの禁断症状

 
 
 
アルコール依存症は、自分でお酒を飲むことはだめだとわかっていたとでも、お酒の飲み方をコントロールできなくなった状態であり、だれでも罹患する病気です。アルコール依存症を克服するには長期間のリハビリが必要です。
 
長期間と言っても1年飲まなければ、欲求はほとんどなくなります。断酒は簡単です。依存症になってしまうとやめたいと思っていても、精神的に不安になり、その不安を解消するためにまた飲んでしまうという感じです。少しだけならばいいだろうなどとアルコールの摂取への欲求を抑えることができずに、ついついお酒を飲んでしまいます。
 
 
本人の意思とは関係なく、脳の中でアルコールに対する欲求の回路ができてしまっているということです。さらに症状が進めば、お酒を飲まなければ手が震える、お酒を飲まなければ眠れない、寝汗や吐き気、大量の虫が見えるなどの幻覚の症状があらわれることがあります。これらはアルコールが体内から抜けた時における禁断症状です。しかしこの禁断症状は、1週間程度で収まってくるので心配はいりません。
 
 
 
アルコール依存症の治療は断酒や禁酒が基本であり、依存症を専門とする精神科や心療内科で治療を行うことになります。お酒を飲まないと精神面や身体的に不調になり、大量のお酒を長期にわたって飲み続ける状態はアルコール依存症と言われるものです。
 
 
 
心身ともに影響が出ますから、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が発生します。アルコールの離脱症状と言えるイライラ・神経過敏・不眠・頭痛・吐き気・動悸などが出てきますので、それを抑えるためまた飲酒するといったことが多くなります。

 
これを解消するため一旦禁酒しても、その後一度飲むと、再度元の状態に戻ってしまう傾向があります。アルコール依存症は精神的な依存があり、強い飲酒欲求とコントロールの効かない飲酒が特徴です。
 
次のような症状があると危険で、具体的には、お酒を飲むべきでないときでも飲みたいと強く思う、飲み始めると多く飲んでしまう、手元にお酒がないと落着かない、数時間ごとに飲酒する、などです。

アルコール依存症の治療法としては、身体的には入院による解毒治療、精神的にはリハビリ治療が挙げられます。解毒治療は一般病院で可能で、リハビリ治療はアルコール依存症の治療ノウハウを持つ専門施設によるものになります。
 
いずれにしてもアルコール依存症であることを本人に自覚させ、断酒への決断へ導くことが必要です。飲酒によって起こる身体的・精神的な問題を認識させ、本人が断酒決断を行なうことがポイントになります。