2019/4/15

アルコール依存症の予備軍について

 
 
 
アルコール依存症は現在日本国内では80万人以上いるといわれており、予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。これは依存症の1つであり、「病気」です。
 

お酒は昔から百薬の長などと言われますが、それはあくまでも適量の飲酒を守っている人に限られます。アルコール依存症とは、大量のお酒を長期間に渡って飲み続けることではまってしまう、お酒がないとイライラしたり不眠になったり発汗があったりの不快な症状に悩まされるようになる状態で、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
 

かなり不快なお酒の離脱症状に悩まされますので、自分の意思では断酒や禁酒を出来ない状態です。本人はなかなかアルコール依存であることを認めないために「否認の病」とも言われますが、周囲を巻き込んで酷い状態になったところで入院して治療を受ける人が多いです。
 
 
治療では解毒治療をし、リハビリで個人精神療法や集団精神療法で本人に飲酒問題の現実を認識させ、断酒の決断へと導いていきます。ご自身で断酒すると時間が経つほど飲みたくなるでしょう。これはアルコールの成分により、精神的に不安になってしまうからです。
 
断酒のカウンセリングは目標を決めて断酒します。一生断酒では苦しくなって飲んでしまうのです。短期間の間ならやめられるでしょう。目標を達成できれば、アルコールの欲求はいつの間にか弱くなります。時間が経つほど断酒できる成功が高くなるのがこのカウンセリングです。
 
 
また薬物治療としてお酒を飲むと非常にまずく感じるようになる抗酒薬の投与もあります。退院後は自助グループへの参加を継続して行っていき、お酒を飲まないようにすることが大切です。
 
病院に行ったあとは飲んでしまう可能性があるのでその場合もカウンセリングできます。いつでもご相談ください。