2019/4/16

アルコール依存症になってしまうとき

 
 
 
 
お酒は、パーティーや晩酌や食事の際には飲むことができる人にとっては、会話が弾んだり食事がすすむなど楽しいものになります。しかしながら飲酒にまつわるトラブルは全くないわけではなく、過度の摂取から依存状態になってしまう人もいます。
 

国内にはアルコール依存症になってしまった人は予備軍を含めると約450万人にも達していて、毎年のように増加傾向にあります。実際に患者としては80万人いると考えられています。
 

体内のアルコール量が減った時に禁断症状が見られた場合は、依存症になっていると考えられます。禁断症状は離脱症状とも呼ばれていて、手の震えや寝汗やイライラや不安といった現象が見られます。
 
 
これはアルコール摂取によって酔った状態を、脳が通常状態と判断してしまったことによって起こります。体内のアルコール濃度が低くなった時に、酔いの状態が継続しないため、体が対応しきれずに禁断症状となって現れます。この禁断症状を和らげるためにまた飲んでしまうという仕組みです。
 
 
一日にビールを1.5リットルまたは3合の日本酒の飲酒を10年から20年継続すると依存症になると言われています。離脱状態が見られる場合は、自己解決せずに医師の診断を受けることをおすすめします。アルコールには精神を不安定にさせ、自制心を保つためのセロトニンが分泌しにくくなり、アルコールそのものが我慢できなくなってしまうからやめられないのです。
 
アルコールが自制心を破壊し、それを取り戻すためにまたアルコールを飲んでしまいます。ブレーキが全く効かなくなり、飲み続けてアルコール依存症となります。自分で禁酒や断酒をしようとしても一時的には改善されるものの、再度の過度な摂取によってさらに依存度合いが高まることもあります。肉体的にも精神的にも専門的な観点からの診断を受けた上で、少しずつ確実に取り組む必要があります。