2019/4/17

アルコール依存症の診断基準

 
 
アルコール依存症と判断されるお酒の量は、適量とされているアルコール量換算で1日20gの3倍を超える量を飲むようになることが該当します。つまり、1日あたりビールであれば500mlの3倍の量を飲むようになると依存度が高くなっていることの現れであるとして危険視されるようになるのです。
 
 
アルコール依存度が強く表れるようになると、いつでもお酒をのみたいという強い衝動に駆られるようになります。一旦お酒をのみ始めると歯止めが利かなくなってしまい、ついつい酒量が増えてしまうのです。さらに、禁断症状としては、常にお酒が手元になければイライラしたり、落ち着かなかったりとアルコール依存症特有の症状が現れます。
 
 
アルコール依存症というのは、アルコールにより精神的なダメージがあり、心のケアが必要です。禁酒をすれば欲求がすぐに収まるというわけではなく、中途半端な断酒ではもっと症状が悪化するケースがほとんどです。
 
 
やめられない理由は、アルコールそのものに原因があることは明らかですが、精神的なケアが非常に大事になります。スリップしてしまった時も焦らずカウンセリングを行う必要があります。1週間は身体的に苦しいですが2週間経つと精神的に不安になってしまいます。カウンセリングではとにかく1週間は我慢しましょう。
 
 
それ以降は目標があるので飲むことはありません。断酒生活に慣れていき、欲求をコントロールできるようにしていきます。進行性の病気であることから、できるだけ早期の治療を心がけることが大切です。また、退院後には自助グループへ積極的に所属することで断酒をスムーズに行うことが可能です。