2019/4/17
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お酒を一旦やめること |
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お酒は、本人の意思次第で簡単にやめられると思いがちですが、アルコール依存症にまでなってしまうと、本人の意思だけではやめることができなくなってしまいます。アルコール依存症の人が断酒できない理由は、意志が弱いからではなくお酒を飲まないと不安になるからです。 そのため断酒や禁酒を誓っていたのに、不安感からついお酒に手が伸びて飲んでしまいます。もし断酒を誓ったのにお酒を飲んでしまったら、深く後悔し自分を責めるかもしれません。ですが断酒に失敗して自分を責めたところで、何も解決することができません。 却って自己否定をすることになり、ますますお酒に溺れる結果になります。アルコール依存症からの脱却を目指すため断酒をして失敗したときは、気にしないのがコツです。また一からやり直すと決めていれば、たとえ途中で失敗しても続けることができるでしょう。 一滴も飲んではいけないという思いでいれば必ず飲んでしまいます。人は我慢することはできないのです。断酒するには目標を決めることが大事です。このカウンセリング最初の目標は1週間ですが、最終目標は1年です。1年経てば飲酒欲求は収まるでしょう。 目標を決めるので途中で失敗しても大丈夫です。また最初から数え直せばいいだけです。少量の飲酒だったら次の日に飲むことはありません。まずは1週間この一週間だけは飲んではいけません。 1週間だったら耐えられるでしょう。感情としては、お酒はいつでも飲める、とりあえず目標まで頑張ってみようと思えばいいのです。一生飲んではいけないと言っているのではありません。目標まで頑張ってお酒をやめてみるだけです。 1年経って飲みたければ飲んでもいいし、飲みたくないなら飲まなくていいのです。そう深く考えることはありません。 お酒を一旦やめてみるだけです。 アルコール依存症の場合は、自分一人で改善を目指さなくても良いです。アルコールに洗脳されて状態では、カウンセラーの私でもお酒をやめることは不可能です。とにかく一旦お酒をやめることが大事です。 日本にはアルコール依存症の人が断酒をするプログラムが多数あるので、それらに参加するのもおすすめです。専門のプログラムでサポートを受け続ければ、アルコール依存症で苦しんでいる人も断酒や禁酒に成功するでしょう。断酒を長期的に継続することで、お酒に対する欲求をコントロールしていくのです。 |
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