アルコールで悩んでいて相談できない

酒を呑むとたいていの人は口が軽くなって会話がはずむようになり、周りの雰囲気が楽しければ調子が出てきて陽気になります。中には泣き上戸になる人もいるでしょう。そのようにお酒を呑むと普段の自分とは変わり、対人関係も変わってきたりします。それゆえに楽しみの一つとして、また生き抜きとしてお酒を呑む人も多いでしょう。

ところで、人間というものは、多少なりとも寂しさを味わっていたり、何がしかの不安を抱えていたりするものですが、呑むことでそういったことを忘れられるひと時を過ごすことが出来たりします。するとついついお酒に頼り、次第にその量も増えていき、本人の自覚のないまま、いわゆる「アルコール依存症」になることもあります。

それを家族などから指摘されると「そうではない」と怒りを露にしたりもしますが、そういったかき乱された心を静めようと、またお酒に頼ってしまうことも無きにしも非ずです。何でもそうですが度が過ぎると体の健康が損なわれたりもします。

本人がそれを自覚したり、周りの人が自覚させることに成功した場合は、自ら禁酒を行うか、カウンセリングなどを受け、断酒の期間を少しずつ多くするなどして、アルコール依存症から脱却することが大切です。

また、アルコール依存症で苦しんでいる当人も自分の意志が弱いからこのようなことになっていると思ってしまい、尚更人の助けを借りることに躊躇してしまうことはよくある話です。

それが余計にアルコール依存症を深刻なものにしてしまう原因となるだけに、どうしても断酒、禁酒ができないと悩んでいるのであれば、専門家の力を借りるのは恥ずかしいことではありません。

誰かに助けを求めることによって、アルコール依存症から抜け出すことができるのであれば、そのままお酒に溺れているよりもずっと良いことです。誰かに頼ることもお酒に頼ることも同じことだと考えることができれば、人に頼ることを決して恥ずかしいことだと思わなくなりますから、本気で克服をしたいのであればカウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。

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