2019/4/22

アルコール依存症の治療の初期段階

 
 
 
 
アルコール依存症の一番の治療方法は、断酒・禁酒になります。
 
断酒や禁酒を生涯にわたり行う必要があります。断酒や禁酒を実施するためには、治療の初期段階において離脱症状が生じたりする可能性が高く、再度飲酒を行ってしまう危険性も非常に高いです。
 
不安感や睡眠障害などを生じるとこも多いために抗不安薬や睡眠薬を併用して、症状に対処する治療方法が必要になります。アルコール依存症の治療を専門に行っている医療機関も多くなってきているので、そのような機関で専門的な治療を受ける必要があります。
 
 
急性期を乗り切った後は、飲酒で引き起こされる問題を把握して、アルコール依存症の理解を行い自分自身が断酒や禁酒に向き合う姿勢が必要になります。同じような問題を抱えた当事者同士の集まりの自助グループなどに参加する治療方法も効果的です。
 
 
アルコールは飲酒の習慣があると依存症になりやすく、数時間経つとまた飲みたくなったり、食事のたびに飲むことが多くなります。こうなると肉体的にアルコールに慣れてしまい、より強いアルコール度数の高いものを求めるようになったり、極端なケースでは一日中飲んでいるという状態に陥ります。
 

アルコール依存症という状態ではないにしろ、毎日飲まないと落着かない、イライラするという状態になる場合も軽度のアルコール依存症と言っていい状態で、この場合も肉体的に耐性ができ、より強い度数のアルコールを求める傾向になります。
 
 
この初期の状態に気づき、断酒したり一定期間禁酒することができれば進行は抑えられるのですが、そうでない場合は何かのキッカケでアルコール依存症となり得ます。