ストレスから飲酒量が増える

アルコールは、人の不安や緊張を緩和したり、生きづらさやコンプレックスなど弱点をカバーしてくれるような気にさせてくれたりといったメリットはあるでしょう。

依存症患者もそのメリットが感じられたからこそ、生活の支えとしてアルコールを求めていたわけです。依存症患者を支える人たちもそのことを理解しておく必要があります。依存症となってしまってはもはやアルコールのもたらすメリットはありませんが、その人の支えであったアルコールを無理やり取り上げても、本人をさらに厳しい状況に追い込む危険性があるのです。

アルコール依存症になった人は、好き好んで依存症になったわけではありません。アルコールによって苦痛や生きづらさが一時的にでも緩和されるため、生きるために飲酒を続けてきたと言えます。

ですので、アルコールを取り上げて無理に禁酒・断酒を強いても、本人にとっては苦痛でしかないのです。アルコールを排除すれば解決する問題ではないことを覚えておきましょう。本人が依存症となった原因と向き合うためにも、カウンセリングで自分自身を見つめ直すことが大切なのです。

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