2019/5/16
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アルコール依存症は完治できない |
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アルコール依存症は完治しない病気です。しかし、アルコール依存症から回復することはできます。ただ、そのためには本人の禁酒・断酒の決意だけでは不十分で、家族を始め周りの人たちの依存症への正しい理解が必要です。
アルコール依存症は、初期段階で専門の医療機関を受診することが大切です。受診するのが早ければ早いほど回復が容易になります。しかし、現実は、ほとんどの依存症患者がもうどうにもならない状況にまで陥ってから病院の門を叩くという状況です。これは、以前はアルコール専門の医療機関が少ないことも原因でした。しかし、今ではそういう専門機関も増えていますし、依存症で苦しむ人を支援する機関も増えています。だから、おかしいと思ったらなるべく早く専門家に相談しましょう。本人が進んで受診するのがベストですが、それが難しい場合は家族だけでもかまいません。
また、治療と並行して自助グループなどで、同じ苦しみを抱える人たちと交流することも大切です。禁酒・断酒は一人ではできません。飲酒量がコントロールできないのが依存症という病気ですから、多くの人が支え合って取り組んでいくしかないのです。全国各地に断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)がありますので、遠慮せずにぜひ訪ねてみてください。歓迎されこそすれ、拒否されるようなことは絶対にありませんから、とにかく第一歩を踏み出してください。
アルコール依存症は病院での治療だけでは回復が不可能です。依存症に関する正しい知識を持つ自助グループの仲間たちと、ともに支え合って取り組んでいくことが欠かせません。もし自助グループになかなかつながらない場合は、当方のようなのカウンセリングもあります。電話やメールで相談可能です。とにかく孤立しないことを肝に銘じて禁酒・断酒を目指しましょう。
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