2019/5/29

アルコール依存症は認知症の原因にも!

 
 
 
アルコールは認知症とも関わりがあります。それはお酒を多く飲んでいる人ほど脳が委縮していることが多いこと、また実際に認知症を発症していることなどによってわかっています。

ちなみに飲酒によって委縮した脳はお酒をやめることで改善することもできます。そのため、たとえすでに萎縮が始まっていたとしても、アルコール断ちをする意義は大きいということです。

また動物実験ではアルコールが加齢が原因の記憶・学習低下を進行させることもわかっています。

高齢者は認知症にかかりやすいですが、過去の大量飲酒が原因で認知症を発症しているケースが一定数あります。また認知症だけでなく、うつ病など、精神病を患うケースもあります。

ちなみに少量~中等量のアルコール摂取は認知症のリスクを逆に下げる(または影響しない)というデータがあります。飲酒を一切しない人よりも認知症リスクが低いため、認知症予防にはむしろ適量のアルコール摂取が役立つ可能性があるということです。

とはいえ、アルコール依存症の人は、一度飲み始めれば適量のアルコール摂取では済まないので、完全にアルコールを断ち続けることが最善の対策になります。また今のところ少量~中等量で我慢できる人でも、耐性がつくことなどによって将来的に徐々に酒量が増えていく可能性もあります。そのため、「認知症予防になるから」という理由でお酒を飲むのは避けるべきです。

断酒プロジェクトでは完全にアルコール断ちしたい方を応援するためにカウンセリングを行っております。電話・メールでのやり取りなので、簡単に始められます。

最初はもちろん苦しいですが、心身が回復してくれば、その喜びから断酒・禁酒が苦ではなくなってきます。そうなれば、お酒を飲まないのが当たり前という感覚になるはずです。