2019/5/29

アルコール依存症 うつ病と自殺との因果関係

 
 
 
 
アルコール依存症はうつ病と合併することが多いです。アルコール依存症からうつ病になることもあれば、うつ病からアルコール依存症になることもあります。またアルコールは自殺とも深い関係があります。

 
合併のケースは「単に合併した場合または遺伝やストレス、性格などの共通原因がある場合」、「長期大量飲酒でうつ病になった場合」、「うつ病の不眠や気分低下を緩和するためにお酒を飲んで依存症になった場合」、「アルコール依存症の離脱症状としてうつ症状が出る場合」の4つです。

うつ病からアルコール依存症になった場合は一時性うつ病、アルコール依存症からうつ病になった場合は二次性うつ病と呼ばれることがあります。
 
 
 

またアルコールと自殺の関係ですが、日本・海外問わず、自殺者・自殺未遂者の3割~4割程度は体からアルコールが検出されています。つまり、自殺を考える人の多くはアルコールを摂取しているということです。

 
 
これはなぜかというと、飲酒が心理的苦痛を増幅させたり、自分への攻撃性を高めたり、視野が狭くなって現状の生活における問題を解決する手段が考えられなくなるといった理由が考えられます。

 
飲酒はうつ病の症状や自殺を考える人の気分を改善させるという説もありますが、基本的には禁酒・断酒を行うのがアルコール依存症・うつ病の合併の対処法となります。

依存症なので、禁酒・断酒に失敗する方も多いはずです。本気で成功させたい方は断酒プロジェクト(電話・メールだけの断酒プログラム)のカウンセリングで断酒してみてください。お酒をやめて辛くなったとしても、カウンセリングでその苦痛を緩和できるため、普通にチャレンジするよりも禁酒に成功しやすいメリットがあります。