2019/6/6
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アルコール依存症は周囲の人に悪影響を及ぼす |
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アルコール依存症は本人だけの問題ではありません。多かれ少なかれ周りの人の生活に大きな影響を及ぼします。結婚して家庭を持っている人や、独身でも両親と同居している人はもちろんのこと、たとえ一人暮らしであってもあなたのアルコールの問題は周囲の人に影響を及ぼすのです。 結婚している人なら夫婦の不仲や家庭内暴力につながりやすいですし、子どもがいる人なら子どもの成長にも悪影響を及ぼします。一人暮らしであっても、異常な飲酒行動はやがて近隣住民に迷惑をかけることになるでしょう。ただ、それもすべてお酒を飲んでいることが原因です。お酒をやめてしまえば飲酒が原因で起きる問題は改善します。 アルコール依存症というだけで、家庭の経済状況にも大きな負担を与えてしまいます。酒代ぐらいの稼ぎはあると今は思っていても、病気が進行するとお酒をすべてに優先してしまうため、やがて仕事が続けられなくなることは確実です。 しかし、収入源を失ってもアルコールを欲する気持ちはなくなりませんから、貯金を崩す、家財道具を売る、家族から無理やりお金を奪うなど、なんとかしてお酒を買うお金を作ろうとします。そうなっては悲惨です。 断酒に成功すれば、あなたの体調だけでなく経済状況も改善することは確実です。たとえばこれまで毎日1000円をお酒に費やしていたとします。1年365日飲み続けたとしたら、それだけで36万5千円の出費です。 こう考えると、いかにお酒に無駄な出費を続けてきたかがわかるのではないでしょうか。お酒をやめれば体調も改善していくので、治療にかかる出費も徐々に減っていきます。つまり、今、経済的に苦しい状況のなかでアルコールの問題を抱えている人は、断酒するだけで生活が楽になることが確実なのです。 しかし、一人で禁酒しようと思っても難しいですから、カウンセリングなどで人の助けを借りて完全に断酒することを目指しましょう。 |
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