2019/6/6

男性よりもアルコールの害を受けやすい女性に禁酒・断酒が必要な理由

 
 
 
女性は男性よりアルコール依存症になりやすいです。男性の半分の飲酒量、男性より短い期間でアルコール依存症になってしまいます。依存症だけでなく、肝臓や膵臓などアルコールが原因の臓器障害にもなりやすいです。

 
女性の肝臓は男性より小さいため、アルコールを分解できる量が男性より少ないのが理由です。また、女性は男性より体脂肪が多いため、その分、体内の水分が少なくなっています。したがって、男性よりも血中アルコール濃度が高い状態が続きやすいです。体の構造上、女性の方がアルコールの害を受けやすいということを知っておきましょう。

 
 
 
しかし、女性のアルコール依存症は年々増えています。その理由はさまざまですが、家庭や仕事のストレス、配偶者や嫁姑、近所の人たちとの人間関係などが多いです。また、アルコール依存症と同時に摂食障害やパニック障害など他の病気を併発する傾向もあります。男性よりアルコール依存症になりやすいのに、周囲の人がなかなかそれと気づかないのも特徴です。

 
 
 
また、妊娠中や授乳期のアルコールは赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼす危険性が高いですが、このような時期こそ心身のバランスが崩れやすくストレスが溜まりやすいものです。そのため、危険だとわかっているのにお酒に手を出す女性も少なくありません。
 
 
 
本来、妊娠中は完全に断酒した方がよいですし、母乳で育てるなら出産後もしばらくは禁酒を続けなければなりません。それができそうにないと思うのなら、すでにアルコール依存症なのかもしれないと認めることが大切です。
 
もし、妊娠中・授乳期なのにお酒を飲んでしまうようなら、すぐに専門の医療機関に相談しましょう。また、今は妊娠の予定はなくても将来そうなった時にやめる自信がない人は、今のうちにカウンセリングを受けて禁酒・断酒ができるようにしておきましょう。