2019/6/10

断酒してスリップしてもポジティブに

 
 
 
 
アルコール依存症から抜け出すため、禁酒や断酒を決意する人は少なくありません。
 
とはいえ、自分の力だけで解決しようとしたものの、やがてスリップ(再び飲んでしまうこと)してしまい落胆するというケースはとても多いのです。では、どんなサポートを活用することができるでしょうか。

1つ目は「カウンセラー」です。飲酒問題を専門に扱うカウンセラーは、断酒や禁酒を達成するために何をすべきか、何をしてはいけないのかを分かりやすく教えてくれます。
 
また、スリップが起きてしまってもポジティブに対応できるよう丁寧にサポートしてくれる、というのも魅力です。
 
断酒や禁酒を強制するのではなく、そうすることの益を伝えることで自発的に取り組む意欲を高めてくれるというのも強みでしょう。
 
最近では、素早い対応やサポートができるよう、電話やメールなどでカウンセリングを実施してくれるケースも多くなっています。

 
 
 
 
2つ目は「自助グループ」です。これは、同じようにアルコール依存症で苦しんだ経験を持つ人たちの集まりで、断酒や禁酒を成功させるのに役立った方法など、実際的なアドバイスをグループ内で共有するという目的があります。
 
なかなか依存症から抜け出せないという人にとって、同じように辛い境遇を味わった人たちからの励ましは大いに役立つことでしょう。深刻な内臓疾患や家庭崩壊など、アルコール依存症に起因するトラブルの実例を知ることも助けになるはずです。

 
もちろん、依存症に加えて内臓疾患や気分障害などを併発している場合には、専門医の助けが不可欠でしょう。病院では、医師による検査や診察に加えて管理栄養士による食事指導も受けることができます。高血圧や肝機能低下などが指摘されている場合には、迷わず検査を受けましょう。