2019/6/10

アルコール依存症で家庭崩壊

 
 
アルコール依存症は飲んでいる本人だけでなく、家族にも崩壊してしまうほど影響を及ぼす病気として周知されています。このネガティブな影響を理解するなら、断酒や禁酒を成功させたいという願いは強くなるでしょう。

 
早く断酒したいと思って、いきなり断酒を始めてしまう人がいますがそれでは上手くいきません。断酒する日と飲酒量をプランを考えなければなりません。
 
家族の負担はかなり大きく、強く言ってしまうと追い込まれてしまい余計にやめられません。目標を決めて断酒するとやめやすくなります。
 
 
 
1つ目の問題点は「言葉による暴力」です。アルコール依存症の人は飲酒の量がコントロールできないので、それを隠すため家族から離れようとします。
 
そのため、家族が心配して声をかけると過敏に反応して、ひどい言葉を使ってしまうようになるのです。
 
また、アルコール依存であることが家族に分かってしまうと、その責任を転嫁するため配偶者や家族を攻撃するようになるというケースも珍しくありません。
 
こうして、口喧嘩の絶えない家庭へと変化してしまうのです。

 
 
 
アルコール依存症が深刻化して健康被害が明らかになると、当然のこととして家族は飲酒をやめさせようとします。
 
とはいえ、こうした家族の献身的な努力が「身体的な暴力」の引き金になってしまうことがあるのです。
 
お酒やアルコールを買うためのお金を隠すと、それを見つけようとして暴力をふるう人もいます。
 
中には、配偶者や子どもたちがひどい暴力を受けて警察が介入しなければならなくなったというケースもあります。
 
こうした暴力は家族の心に深い感情的な傷跡を残すだけでなく、PTSDやうつ病、不登校などの深刻な問題を引き起こすこともある、ということを覚えておきましょう。

 
 
家族の崩壊を食い止めるためには、アルコール依存症の治療を行なうしかありません。最近では、問題を抱えている患者だけでなく、その家族も含めた包括的なサポートをしようという動きが活発になっています。
 
被害に合っている家族のサポートを主な活動目的にしている自助グループが増えているというのも望ましい傾向と言えるでしょう。