2019/6/10

アルコール依存症の診断基準

 
 
 
 
アルコール依存症と診断する基準にはさまざまなものがあります。とはいえ、最近では「AUDIT」と呼ばれるテスト方法を採用するケースが多くなってきています。では、AUDITの概要についてチェックしてみましょう。

 
 
AUDITは、ノルウェー、ケニア、メキシコ、米国、オーストラリアおよびブルガリアの6カ国で実施された調査に基づき策定されたアルコール依存症のテストフォームです。
 
多様な人種が済む地域からデータを収集することで、信頼性の高い審査結果を得ることが可能となっています。このテストを行なうことで、アルコール依存症になっているか、また潜在的なリスクはどれほどあるか、即座に禁酒や断酒などの対処が必要かといった点まで判断が可能です。
 
そのため、日本においても医療機関や専門家・カウンセラーによって広く活用されてきています。

テストは10の質問で構成されています。最初の3問はアルコール印象を摂取する頻度と量を問うものです。ただし、摂取量に関しては純アルコール量を計算する必要があります。
 
続く5つの質問では、過去1年間における飲酒に伴うトラブルの有無およびその回数が問われています。具体的には「飲酒によって記憶を失った回数はどれくらいか」「飲酒の量をコントロールできなかった回数はどれくらいか」といった点です。
 
最後の2問は「これまで飲酒によって誰かに怪我を負わせたことがあるか、あるならそれはいつごろか」「誰かにアルコール摂取を控えるようアドバイスされたことがあるか、あるならそれはいつごろか」という点が取り上げられます。

検査結果は0点から40点で表示され、採点が20点を超えると依存症の可能性が高いと診断されます。
 
もしセルフチェックでこの水準を超えてしまっているなら、カウンセラーなど専門家へすぐに相談しましょう。