2019/6/10

女性のアルコール依存症について

 

    女性の方がアルコール依存症になりやすい

 
 
 
 
  男性の方が圧倒的に多い、アルコール依存症についてそのようなイメージを持っている人も多いと思います。
 
 
このイメージは決して間違いというわけではなく、アルコール依存症の患者さんに男性が多いのは事実です。
 
ただ、圧倒的に男性の方が多いわけではなく、女性でアルコール依存症に陥る人も珍しくはありません。
 
 
 
そして、先に書いた事実と反しているように感じられるかもしれませんが、アルコール依存症は女性の方がなりやすいとされています。

お酒を飲む習慣を始めてからどれくらいでアルコール依存症の症状が出てくるのか、これはその人の体質やお酒の飲み方によって変わってくるので一概には言えません。
 
 
 
しかし、女性の方がアルコール依存症の症状が出るまでの期間が短いというデータはあります。男性は飲酒を始めてからアルコール依存症に陥るまでに10年から20年くらいかかるとされているのに対し、女性は6年から9年ほどとおよそ半分の数字です。
 
 
 
これはアルコールの代謝と関係しており、男性と比べると女性はアルコールの代謝の能力が低い傾向があります。
 
そのため、同じ濃度のアルコールでも、男性より女性の方が酔いやすく、また体内にアルコールが長く留まるために悪影響が出やすいのです。

 
 
実際には個人差があるので、女性でもアルコールに強い人もいるものの、基本的に女性はアルコール依存症になりやすいと考えてください。
 
 
男性の方が患者さんの数が多いのは、男性は病院に行かず発覚が遅れるケースがそれなりにあり、逆に女性は肝臓を壊しやすくアルコール依存症の事実が発覚しやすいことが関係していると考えられています。
 
性別に関係なくアルコール依存症は危険ですが、女性は症状が進行しやすいため、断酒や禁酒を早めに始めてください。