2020/1/11

お酒がやめられないと追い込まれる

 
 

 お酒をやめるには治療が必要

 
 
 
 
 アルコール依存症には、「お酒をやめたい」「分かっているけどやめられない」といった、自分ではコントロールが出来なくなる症状が表れます。
 
そのことによって本人や家族など周りの人たちも苦しむことになります。なぜそういった症状が生じるかというと、お酒を飲むと脳が正常に機能しなくなってしまうからです。

飲酒をすることで、気分を高揚させたり、緊張や不安を取り除いたりなどの効果があります。
 
その効果を脳が覚えてしまい、脳の中に、飲酒をしたことで得られる感覚を求める回路が造られてしまいます。
 
 
 
そうして飲酒を続けることで脳の情報伝達が正常に機能しなくなり、効果を求めて飲酒がエスカレートし、自分ではコントロールできない状態に陥ってしまいます。

一度このような状態になり、アルコール依存症になってしまうと、自分の意思で断酒することは難しくなります。
 
周囲からの注意や叱責により、本人も飲酒をコントロール出来ない自分は落ちぶれていると、自分自身を責めてしまいます。
 
 
 
 
そうなると、家族や友人、同僚などとの接触を断ち、隠れて飲酒するようになり、さらにアルコール依存症が進行してしまう可能性があります。

ですが、飲酒をコントロール出来なくなることは意志の弱さでも、性格の問題でもありません。コントロール出来ない、というアルコール依存症の症状なのです。
 
 
飲酒の問題に直面して悩んでいるのは間違いなく本人です。その人にとって必要になるのは注意や叱責ではなく「助け」です。