2020/1/11

未成年者の飲酒はアルコール依存症になりやすい

 

  断酒方法

 
 
 
未成年者の飲酒は法律によって禁止されています。それは、医学的な根拠に基づいて定められています。
 
 
一つの理由は、アルコールの摂取は脳の細胞の破壊を加速させてしまうためです。
 
人は誰でもおよそ140億個の神経細胞を持って生まれてきますが、20歳辺りから1日に約10から20万個ずつ壊れてしまいます。
 
 
脳の神経細胞は、一度壊れてしまうと再生することが出来ないので、20歳を過ぎると毎日減少していきます。
 
アルコールは、この脳の神経細胞が壊れるのを加速させてしまうため、成長途中である未成年の時期の飲酒はその後の人生に悪影響を及ぼしてしまいます。

 
 
 
 
また、未成年の場合、アルコールの成分を分解する働きがまだ未発達であるため、全身の臓器に負担がかかってしまいます。
 
アルコールは体内で分解されると、アセトアルデヒドという毒性の強い物質になります。
 
未成年の場合は、このアセトアルデヒドを無害にする働きが未熟であり、全身の臓器に悪影響を与えてしまいます。

 
また、未成年の内から飲酒を習慣的にしていると、短期間でアルコール依存症を発症しやすくなります。
 
中年男性が15年から20年で発症するのに比べ、未成年の場合は早いと数カ月で発症するケースもあり、危険性が高まります。

未成年の飲酒は、その後の人生を大きく変えてしまう恐れがあります。周りから誘われても「お酒をやめたい」という意思を持ち、その意思を家族もサポートする環境づくりが必要です。
 
さらに、アルコールが青少年期に正常な脳の発達を遅らせる可能性があることを示しています。たとえば、ある研究では、大量飲酒を報告した10代の少女は、大量飲酒を報告した10代の少年ではなく、軽度の飲酒または棄権した仲間よりも脳活動が少なく、記憶テストのパフォーマンスが低下しました。
 
同様に、大量に飲んだ10代の少女は、大量の飲酒に従事した10代の少年よりも、記憶と意思決定に関与する重要な脳の大幅な減少を示しました