2020/1/11

アルコール依存症により糖尿病が併発、家族の協力が必要

 

 アルコール依存症から糖尿病の併発

 
 
 アルコール依存症が重症化してくると、離脱症状が生じるようになります。
 
離脱症状は、体内からアルコールが切れると、夜も眠れず精神的に不安になって、幻覚が見えてきたり、手足が震えるなど、発汗、身体的に不快な症状が現れ、その症状から解放されるために飲酒を繰り返します。
 
また、お酒を飲んで暴れてしまい、時には警察のお世話になるような事件へと発展するケースもあります。

ですが、それよりも前に、飲酒が原因で肝臓病や糖尿病を引き起こすことも多く、糖尿病を患うと目が見えなくなったり、体の一部が壊疽してしまう、水分が極端になくなり、腎臓に負担が掛かり、透析を受けるようになることもあります。非常に恐ろしい病気を併発してしまうことがあります。
 
 
 

 家族の協力が必要なとき

 
 
病気の原因以外にも、酔って朦朧としている状態で川に落ちてしまったり、路上で倒れてしまったりなどの事故を起こすケースもあり、結果的に命を落としてしまうこともあります。

そんな末路にならないためにも、本人の「お酒をやめたい」という意思と、家族の「お酒をやめさせたい」という意思は重要になります。
 
アルコール依存症を発症したら、お酒は一切やめなくてはいけません。離脱症状がつらく、飲んでしまったときは、暴れたり暴力を振るうといった行動を起こすことがありますが、可哀そうだと思ったり、一時的にその状況から解放されたくて甘やかしてしまうと、本人の症状をより重篤化させてしまい悪循環に陥ります。

もちろん家族の協力も必要ですが、必要なのは本人の意志に任せることです。本当にやめたいと思えば自分自身で行動を取ることができるのです。
 
お金を渡してしまえばさらに悪循環になってしまうでしょう。
 
 
家族の協力が必要なはアルコール依存症の本人が助けを求めてきたときです。本人がやめたいと言わない限り、家族は何もしてはいけません。
 
アルコール依存症は死に至るケースも少なくない、依存性が強いものです。まずはアルコール依存症の患者本人が自分自身の状況を理解し、家族と協力をして治療に向かうことが大切です。