2020/2/29
|
|
アルコール依存症の治療方法 |
|
医療機関でもアルコール依存症の外来がありますが、一般的には合併して発生した臓器障害や精神的な症状がかなり重度である場合や一般生活に耐えられない方々で、入院を必要とする方々が対象となるのが一般的です。 病院では内科的な合併症の治療や離脱症状(禁断症状)を抑えるための鎮静剤や抗酒薬の投与、および精神医学的なカウンセリングが行われます。ある程度の心身の回復が終わったら、各種自助団体で、リハビリテーションを行うとともに禁酒の継続を行います。 一般的には4つのステップを踏んで治療が行われます。 ・STEP1:導入期 患者と患者家族への病気の内容と今後の治療のガイダンスを行います。患者さん自身だけではなく、周りの家族の協力が重要であることを説明します。 ・STEP2:解毒期 断酒するとともに離脱症状と合併臓器疾患、精神疾患の治療を行い、心身の回復を図ります。離脱症状の克服はだいたい3週間が目安となります。 ・STEP3:リハビリテーション前期 飲酒への考え方を見直すための認知行動療法と、自助団体でミーティングや創作活動などに参加して、日常生活に戻るための訓練を約7週間行います。 ・STEP4:リハビリテーション後期 退院後のリハビリテーションで、定期通院を行いながら自助団体でさまざまな支援を受け、断酒を長期的に継続します。再発防止のために、半年~1年ほど抗酒薬を服用する場合もあります。 お酒をやめたいがやめられないだけで合併内臓疾患や離脱症状が軽度であれば、医師の判断により入院ではなく通院での治療もOKとなります。 断酒プロジェクトでは断酒のカウンセリングを行って行っております。お酒がやめられない方はご相談ください。 |
|