2020/2/29

お酒をやめるための薬(アルコール依存症)

 
 

 お酒をやめるための薬

 
 
 
 
 アルコール依存症に対して病院で処方されるお薬は、幾つかの種類がありますが、一般的にはアルコール離脱症状を抑えるお薬やお酒が余り飲めなくする抗酒薬などです。
 
 
 
 ・断酒薬
 
 
中枢神経に作用して飲酒欲求を抑えるお薬です。アルコールは中枢神経に作用してその働きを抑制する働きがあります。
 
逆にアルコール離脱状態では抑制が効かず興奮している状態になるためいろいろな離脱症状が出てしまい、それを抑えるアルコールを強く欲求してしまいます。よって興奮を抑えて鎮静するお薬で、飲酒欲求を抑えてやりるわけです。
 
 
 
 

 ・抗酒薬(嫌酒薬)
 
 
お酒をやめたいと思ってもやめられない依存症の人は一般的にお酒に強い人です。お酒があまり飲めない人は気分がよくなるよりも、気持ち悪くなって、たくさん飲めないのです。
 
よってお酒が強い人に弱くなってもらうお薬が抗酒薬(嫌酒薬)です。
アルコールはアルデヒドを経由して無毒な物質に代謝されるのですが、この中間体のアルデヒドが気分を悪くしたり、吐き気を催す元凶です。お酒が弱い人はアルデヒド分解酵素(ALDH)の働きが低いのが原因とされます。よってお薬によってわざとALDHの働きを阻害するとアルデヒドが身体にたまり、気分が悪くなるわけです。
なお、少量のお酒が入ったお菓子や清涼飲料、洗口剤であっても顔が赤くなったり、気分が悪くなることもあります。
 
 
 
 

 ・減酒薬
 
 
断酒を目的とせず、減酒を目的としたお薬です。離脱症状が軽く合併臓器疾患がない場合など、重症ではない依存症の場合に用いられることが多くあります。一度に断酒まで行くのではなく、適度な飲酒量にすることを目的としています。
 
 
  断酒プロジェクトでは断酒のカウンセリングを行っております。断酒プロジェクトは一切薬を使いません。薬を使わない方がご自身の意志で断酒するため安全に長く断酒をつづけられます。薬を使えばやめた瞬間飲みたくなってしまいます。薬は絶対にのまないでください。