2020/3/2

アルコール依存症の治療する人は少ない

 
 

 人生の落後者

 
 
 
 
 日本のアルコール依存症者数にはいろいろな説はありますが、厚労省の外郭団体の調べでは100万人を超えていると推定されています。ただし実際に治療を受けている人は5万人弱にすぎないこともわかっています。
 
ある意味患者さんを放置状態にしているとの意見もあり、早急に対策を打つべく問題視されているところです。
 

 どうしても「アル中」と言うと人生の落後者の烙印を押されるイメージで、病院等での診断を恥ずかしがる患者さんも多いことが治療者数が少ない原因ともなっています。
 
 
先ずはそういう世間の目から変える必要があるでしょう。欧米でも昔はそういうイメージがあったのですが、アルコール依存症自助団体AA(アルコホーリスク・アノニマス)等の啓蒙活動により否定的なイメージが払拭されています。
 
 

何よりも早期の受診により、治療もしやすく期間も短くて済みますし後遺症もほとんどなくなります。
 
できればアルコール依存症になる前の予備軍段階でケアできれば、社会的な地位や金銭的な問題もほとんどなくなるのです。
 


 日本でもいろいろな自助団体が社会活動の一環として支援や啓蒙報活動を行っています。
 
お酒をやめたいと思っても個人の意思ではやめられないのがアルコール依存症ですから、個人での断酒は不可能です。
 
しかしそういう人たちが集まり、互いにやめたい意志を確認し合うことによって断酒継続がよりしやすくなることがわかっています。
 
アルコール依存症からの離脱は、医師の治療と自助団体でのケアが車の両輪として機能して実現させているのです。
 
 
 
 

現在ではインターネットで多くのNPO法人や活動団体の紹介、相談窓口がありますので調べてみることをおすすめいたします。