2020/3/4
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病院に入院してもやめられないことはよくある |
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アルコール依存症の入院治療では、初期約3週間の解毒期間で多くの人が離脱に成功します。 以降2か月ほどは入院しながら(監視を受けながら)のリハビリ期間は断酒に問題はないでしょう。 退院してからは定期的な通院と各種団体活動が断酒の手助けとなりますが、冠婚葬祭や仕事上の酒席などいろいろな誘惑もあります。 退院してからが本番で「お酒をやめたい!」という断固とした決断が試される時です。
アルコール依存症の入院患者さんを8年間追跡調査した結果では、1/3の方が断酒を継続できていたそうです。残りの方は飲酒を再開しており、内半分の方は死亡されていたとの報告があります。
飲酒を再開してしまい、そのことを反省して断酒会等の自助グループで報告したり医師に相談する方もいらっしゃいますが、そういう方はカウンセリングや断酒薬、減酒薬などの処方を受け、断酒をやり直しすることができます。
ただし飲酒を再開するとともに、自助グループや病院との連絡を絶つ方が多いのです。
退院後2.5ヶ月以内に飲酒してしまう方が約半分の5割、1年以内に飲酒してしまう方は約7割に達するのだそうです。データからは退院間もない方が危ないことがわかります。退院できたからと気を抜いてはだめで、それからが大切なのです。
先ずは3が月!そして1年が勝負です。退院後断酒期間が長くなればなるほど誘惑に惑わされなくなりますし、飲酒への興味がなくなるのです。 アルコール依存症の治療には3ヵ月入院期間があり、退院後は離脱症状が出なくなります。
ただし身体は飲酒の快楽を覚えているため、誘惑にはまだ弱い状態です。
以後2か月ほどは入院して監視されながら過ごしますが、退院後が問題です。個人差はありますが、1年くらい断酒しないと飲酒の快楽を身体が覚えており誘惑に負けると自覚しておく必要があります。
そのためには先ず自助団体を利用することです。AA(アルコホーリス・アノニマス)や断酒会等、入院中に見学したり試しにミーティングに参加したりするはずです。
「群れないと自分の決心がやわらぐほど弱くない」と思ってはいけません。意志の強さに関係なく、アルコールの誘惑に弱いことを自覚すべきです。依存症になった限りは、断酒して1年間は誘惑には負けるものであり、それが依存症と言う病気だと思ってください。 自助グループは自分と同じ境遇にある人たちの集まりですので、シンパシーがあり、そこでの会話で参加者は断酒継続を共通認識として強く意識することができます。定期的にミーティングに出席することで、一人でいるときの何倍もの断酒の意志を持てる効果があるのです。 せっかくお酒をやめたいと思ってお金を掛けて治ったのですから、無駄にしないようにしなくてはなりません。 なお誘惑はそこら中にありますが、なるべく近寄らないようにすることも大切です。冠婚葬祭は避けることはできないかもしれませんが、少なくと退院後1年は飲酒する場だけは避けた方が無難です。 わざと車で行き、十重にお断りして早々に帰る等の工夫も必要ですし、家族の協力も必要です。
断酒プロジェクトではではお酒をやめられない方のためにカウンセリングを行っております。 病院にいく必要も薬も使う必要もありません。病院に行ったり薬に頼っても自分の意志でやめなければなりません。 いつでも飲める状況で、3ヵ月断酒できれば飲んでいないことが楽だと分かります。 いきなり断酒するわけではないので断酒の継続は簡単になります。
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