2020/3/28

アルコール依存症は遺伝の影響

 

 大量飲酒で周囲に迷惑をかける人

 
 
 
 アルコール依存症は体質とも大きく関係しており、遺伝の影響を受けるのは事実です。ただし、アルコール依存症と関係の深い遺伝子が現時点で特定されているわけではなく、あくまで関係があると分かっている程度です。
 
 
 具体的な遺伝子が特定されていないのに遺伝の影響を受けると分かっている、このことに引っかかりを覚える人もいるかもしれません。
 
 
 しかし、アルコール依存症の患者の両親は大量飲酒などお酒に関する問題を持っているケースが多く、また一卵性双生児の研究などからもアルコール依存症は遺伝の影響を受ける病気だと考えられているのです。

 
 
 両親のどちらか、あるいは両方にアルコール依存症のような症状が見られるからといって、確実にアルコール依存症になるわけではありません。リスクは高まるものの、アルコール依存症とは無縁の人生を送るケースも多く、無駄に心配する必要はありません。
 
 
 
 ただし、両親のどちらか、あるいは両方にアルコール依存症のような症状が見られ、また自身もお酒を飲みすぎる傾向があるのであれは危険です。
 
 

 まだアルコール依存症と診断されるレベルではなくても、いずれ症状が進行する恐れは十分にあります。
 
大量飲酒で周囲に迷惑をかけるなどの問題を起こしているのであれば、早めに断酒に取り組むのが何よりも重要です。
 
 
 放置しても何の解決にはならず、また自身の健康にも大きく関わってくるため、遺伝的なものに心当たりがあるのならお酒をやめたいという気持ちを持って動き始めてください。