2020/3/29
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一時的にお酒をやめても完全に治ることはない |
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アルコール依存症になってしまった場合、お酒を完全にやめることが何よりも重要です。 血圧が高い場合は塩分をなるべく減らす、尿酸値が高い場合はプリン体を多く含む食べ物を減らすといった対応をすることがあります。 しかし、これらとアルコール依存症には大きな違いがあり、アルコール依存症の場合はお酒を減らすという対応ではいけません。アルコール依存症の場合、一時的にお酒をやめても完全に治ることはなく、再びお酒を飲んでしまえば元の状態に戻るのです。 元の状態とは、アルコール依存症が最もひどい状態のことであり、たとえ1年、2年と断酒を続けても挫折してしまえば最悪な状態まで戻ってしまいます。もちろん、お酒を飲んだ瞬間にかつての状態に戻るわけではありませんが、再びアルコールを手放せなくなるのは時間の問題です。 断酒をすると手の震えなどの離脱症状が出るため、お酒をやめたいと思い実行し続けるのは相当に大変なことです。 飲酒を始めると手の震えなどの離脱症状が再発するため、再び断酒のための苦しみと向き合わなければいけません。 このように、アルコール依存症はお酒を減らしてどうにかなる病気ではなく、アルコール依存症を解決するための最重要ポイントは断酒です。 ほんのちょっとのお酒でも命取りなので、お酒を減らせば大丈夫だと思ってはいけません。 これから何があろうとも一滴もお酒を飲まない、このような姿勢こそが重要なので、自身や家族のためにもしっかりと断酒に向き合ってください。 |
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