2020/4/15
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連続飲酒の状態に陥ると何も食べずお酒を飲む |
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アルコール依存症特有の症状として挙げられるのが、連続飲酒です。昼に働いている場合、仕事が終わってから飲み屋に行く、あるいは購入したお酒を自宅で飲むのが普通です。 しかし、連続飲酒は昼も夜も関係なくほぼ常時お酒を飲み続け、常にアルコールが体内にある状態のことを指しています。 当然ながら、このような状態では仕事に行くことも難しく、本人の健康状態に悪影響が出るだけでなく職を失うなどの社会性の喪失を伴うのです。 寝ている時を除けばほぼ飲酒しているというケースも多く、アルコール依存症の中でも特に危険な状態と言っても過言ではありません。 連続飲酒の状態に陥ると何も食べずにひたすらお酒だけを飲むようになるため、栄養面でも非常に危険です。 危険であることを自覚して、本人がお酒をやめたいと思うケースもあるものの、断酒に失敗して再び連続飲酒の状態に戻ることも珍しくはありません。アルコール依存症の根本的な対策として断酒が推奨されているのは、この連続飲酒が再発する恐れがあるからです。 たとえ断酒をしていても、少しお酒を口にすれば連続飲酒が再発し危機的状況に陥ることも十分にあり得ます。 アルコール依存症を放置するとこのような危険な状態になる恐れがあるため、早めに断酒に踏み切るのが何よりも重要です。 朝でも昼でもお酒を飲む、仕事や家事などよりもお酒を優先させる、このような傾向があるなら非常に危険ですので、すぐにでも断酒を考えてください。 人間はそれぞれ育ち方も違いますし、性格や個性も様々です。しかし、アルコール依存症に陥る人の多くは、お酒を飲むと極端に攻撃的になる傾向があります。 同様に、アルコール依存症の人が飲酒をとがめられた時の言い訳も似てくる傾向があるのです。 アルコール依存症の発症と性格に因果関係はないとされているものの、お酒を飲んだ時の豹変ぶりには共通点が存在します。 もちろん、暴言や暴力などの攻撃性が問題であることは言うまでもありませんが、治療の上で最も厄介な傾向が否定です。 アルコール依存症に陥った人は、自身がアルコール依存症であると認められない傾向があります。 中には、明らかにお酒を飲んでいるにも関わらずお酒を飲んでいないと発言するようなケースもあるほどです。 多かれ少なかれ、このような否定や嘘を繰り返す傾向があることから、アルコール依存症は否認の病とも言われます。 周囲から見ればアルコール依存症なのに本人はアルコール依存症ではないと言い張り、全く飲酒をやめないというケースも珍しくはありません。 ここを否定すると、お酒をやめたいという考えには至らないためスタートラインにも立てません。 まずは自分が病気であると認めることがスタート地点なのに、それができないというのが非常に厄介なところです。 お酒を飲めないことに不安や苛立ちを感じるのであれば、それは立派なアルコール依存症なので、まずはその事実を受け入れてから断酒に取り組んでください。 |
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