2020/4/15
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アルコールにより脳が萎縮する |
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アルコール依存症になってもお酒をやめられないと、最悪の場合には認知症のような症状が出ることがあるのです。 どうして認知症のような症状が出るか、それはアルコールにより脳が萎縮する恐れがあるからです。 脳の萎縮はアルコール依存症特有の症状ではなく、他の生活習慣とも関係しているので、アルコールが全ての原因ではありません。 しかし、アルコール依存症と診断された人や、飲酒量が多い人には脳の萎縮がしばしば見られることから、アルコールと認知症は関係していると考えてよいでしょう。認知症で施設に入っている高齢者のうち3割近くは大量飲酒が原因と推測される、このような調査結果もあります。 そのため、すでにアルコール依存症の症状が出ていたり、疑いがあるのであればすぐに断酒に取り組むべきです。 脳の萎縮は現代医学では治すことが難しいものですが、アルコールが原因の脳の萎縮については断酒で改善が見られるケースも多く、断酒はアルコール依存症の抜本的対策であると同時に脳の健康状態を保つための方法でもあります。 少量のアルコールであれば脳の萎縮を防ぐというデータもあるのですが、すでにアルコール依存症になっているのなら、お酒を減らして対応しようとは考えないでください。治療の途中で少量でもお酒を飲むとアルコール依存症が再発するため、完全な断酒が必要です。 お酒を減らしたい、ではアルコール依存症には対応できないため、お酒をやめたいという意思を持ってください。 |
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