2020/4/17

アルコール依存症患者と共に住む家族

  

 罪悪感や孤独感から気持ちが不安定に

 
 
 
 アルコール依存症患者と共に住む家族は、どのような対応をしながら共同生活をしていったら良いのでしょう。
 
 
 まず、アルコール依存症だと自分で気付かない場合、本人に分からせようとして周りが色々説得しても聞く耳を持たないことが多いようです。まさか自分がアルコールに依存しているとは思わないからです。
 
 
 
 自分はお酒を調節して飲めているから大丈夫だと思いこんでいるケースが大半です。 そうすると、関係がこじれて家庭不和となり、お互いに疲れ切ってしまいます。
 
 
 アルコール依存症患者は、周りに言われることで、嘘を付いて飲もうとしたり隠れて飲む傾向にあるため、無理に止めようとすればストレスから攻撃的になってしまう恐れもあります。
 
 この場合は、本人が自覚するのを待つ他ないのかも知れません。何か問題が起こり、自分で自分を疑い意識するようになってこそ、改善への道を進もうと努力し始めることが多いのです。
 
 
 
 断酒を決め込んでも、すぐにお酒に手が伸びてしまい飲んでしまうことの繰り返しで、なかなかうまく行かないでしょう。
 
 
 その度に、アルコール依存症患者は、罪悪感や孤独感から気持ちが不安定になってしまいがちです。
 
 
 
 それゆえ、家族への暴言や暴力が垣間見えることもあるアルコール依存症。そんな家族に絶望的になってしまうと思います。
 
 
 
 しかし、相手は病気であり、それに躍らされている部分があるため、一つ一つの言動に気を取られないことです。
 
 
 真に受けず、なるべく気にしないようにするのが得策となります。そのため、自助グループや支援のためのサイトや会合に参加することで、患者家族をサポートすることのノウハウの他に、自分の心を守ることが出来ます。
 
 
 もし本人が自覚せずとも、周囲や専門家のサポートをうまく利用しながら、少しずつ改善して行けるように気長に支えることが重要です。アルコール依存症は改善する病気です。
 
 家族全員で協力し合い、頑張り過ぎずに行きましょう。