2020/4/18
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孤独感を埋めるためにスリップ(アルコールに走る) |
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アルコール依存症について,アルコール専門外来やアルコホーリスク・アノミマス(AA)に参加していた実体験に基づいて記載します。 断酒の効果は,飲酒していた時は朝起きるとボーっとしていたのが,目覚めがよくなって活力がみなぎるということです。 アルコール依存症の患者は,1日のことだけを考えるように指導されます。毎日をただ生きていたのが,1日断酒したことによる達成感がありますので,少しずつですが自信が回復していきます。 次にメリットですが,断酒にはメリットしかないです。最大のメリットはお金が節約できます。 アルコール依存症は普通の人のように少し気分転換にお酒を飲むということができません。 飲んだら終わりです。記憶が飛ぶほどに飲んでしまうため,たとえば300円の生ビールでも10杯以上飲んでしまうため,相当お金が減ります。 依存症患者は働いていない人も多いので,お金が節約できるというのが周りでサポートする家族にとってもメリットです。 次に離脱症状ですが,これはない人の方が多いように感じています。私自身もありませんでした。 ではなぜ断酒するのが難しいのかというと,アルコール依存症と診断に至る段階で社会生活が崩壊している方が多いからです。アルコール依存症になる引き金は,孤独感です。 そして,アルコール依存症になったとことにより更に社会から孤立している状態に陥ります。 どれだけ本人が頑張っても社会では「意思が弱いだけ」と考える人が多いため,周りの人間とのつながりを作っていくことがなかなかできませんので,孤独感は増すばかりです。 そのため,結局は,孤独感を埋めるためにスリップ(アルコールに走る)する人が多いです。 アルコール依存症は不治の病です。私も孤独感を埋めながらアルコールに立ち向かうにはどうしたらいいのか模索中です。 もっとも大事なことは,1日を大事に生きることと,人とのつながりを増やすことによりアルコールを飲む原因を突き止めて,他者との関わりの中でアルコールよりも楽しいことを見つけることだと言われています。人の支えがもっとも必要な病気です。 |
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