2020/4/23
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断酒に成功すれば、酒癖で悩むこともなくなる |
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「お酒を飲むと人格が変わるよね」「飲み会では別人だね」と言われたことはありませんか。 実際に、飲み会の席での印象と、会社の印象が正反対という人もたくさんいます。なぜ、お酒は人の性格まで変えてしまうのでしょうか。明確に言えば、お酒を飲んで現れるのはその人の本性です。
普段は理性によって抑えている部分が、アルコールにより理性が効かなくなり、表に出てしまいます。あなたは、そんな本性を他人に見られたいと思いますか。
また、「お酒には気を付けてね」と親しい人に言われた経験がある方は、要注意です。酔っている状態では、気を付けようとしてもできません。 本性を晒すことがないよう、「飲まないこと」が何よりも効果的な対処法です。「お酒をやめたいのにやめられない」というアルコール依存症の人の場合、お酒を飲むと自分を忘れ、配偶者に暴力を振るったり、痴漢や万引きなどの犯罪行為に手を染めてしまったりする人もいます。
アルコール依存症の怖い所は、自分で飲酒量をコントロールできないことです。「自分は酒癖が悪いから、今日は飲まないでおこう」という対処すら、出来なくなってしまいます。 お酒によって人格が変わることを指摘されたことがある人や、記憶をなくして失敗したことがあるという人は、アルコール依存症になる前に、お酒をやめることをおすすめします。
断酒に成功すれば、酒癖で悩むこともなくなります。過度な飲酒で自分自身を見失ってしまう前に、決意を持って断酒に挑戦してみてはいかがでしょうか。
不安なことがある時や、ストレスを感じた時に飲酒をするという人も多いでしょう。実際にアルコールには、気分を高揚させる作用があるため、一時的に気持ちが楽になるはずです。 しかし、ストレス和らげる方法として、飲酒はおすすめできる方法ではありません。アルコールによる高揚感は、一時的なものであり持続しないのです。
また、ストレスを抱える度に飲酒をしていると、アルコールの摂取量(飲酒量)がどんどん増えていきます。 一度依存症になってしまうと、「お酒をやめたい」と思っていても、自分で飲酒量をコントロールすることができなくなってしまいます。また、既にうつ病と診断され、抗うつ薬による治療を受けている人の場合は、飲酒は禁物です。
アルコールには、抗うつ薬の効果を弱めたり、逆に強めたりする作用があるため、結果として重篤な副作用を引き起こす場合があります。 うつ状態にある人は、飲酒によってうつ状態を緩和しようとする人が多くいますが、結果としてうつ病とアルコール依存症を併発するなど、より悪い状態に陥ってしまいます。
いずれにしても、ストレスから逃げるためにお酒に頼ることはやめましょう。既にお酒に頼ってしまっている方は、量を減らし、最終的には断酒することで健康を取り戻すことができるはずです。
ストレス解消の方法は、飲酒だけではありません。好きな音楽を聴いたり、おいしい料理を食べたり、体を動かしてみたりと、たくさんの方法があります。飲酒以外の方法で、上手にストレスと向き合うことを心がけましょう。
断酒プロジェクトでは、酒がやめられない方のために断酒のカウンセリングを行っております。
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