2020/4/26

誰でも罹りうるのがアルコール依存症

 お酒に溺れてしまうケース

 
 
  アルコール依存症というとどちらかというと男性のイメージが強いですが、近年は女性の罹患も増えています。
 
 
 そもそも体質的に女性は男性よりアルコール依存症になりやすいと言われています。男性より小柄で、肝臓が小さく循環血液量も少ないため、血中濃度が高くなりやすい特徴があるためです。
 
 
 
 女性ホルモンはアルコールの代謝を阻害してしまい酔いやすくなりますし、体内のアルコール濃度が高いままだと臓器への影響も高いです。
 

 そのため、アルコール依存症になる過程も男性より短く、わずかな期間で依存が形成されてしまいやすいです。
 
 
 
 若い人であると、結婚後の子育てなど環境的要因からホルモンのバランスの変化などの身体的要因も重なってしまいお酒に溺れてしまうケースがあります。世間体から周囲への相談もはばかられ最終的に孤立してしまう女性も多いです。
 
 
 社会的なライフサイクルの中で求められるペルソナへの疲弊が、お酒をやめたいと思ってもやめられない、昨今の女性のアルコール依存症の罹患を助長しています。
 
 
 
 高齢者でももちろんアルコール依存への落とし穴があります。退職後の生きがいのなさや空の巣症候群からお酒に走ってしまう場合があるのです。
 
 
 お酒が飲める人であれば、誰でもどんな人でも罹りうるのがアルコール依存症です。本人のセルフコントロール力や遺伝的な問題だけでなく、社会的な背景も見落とせないと言うことです。
 
 生きづらさが飲酒に繋がらないように、支援を頼ったり、身近な人へ勇気を持って相談することも大切です。