2020/4/27

アルコール依存症を放っておけば悪化し続ける

 

 

 
 
 
 
アルコール依存症はストレスなどの要因をきっかけとして、そのサイクルの中に入り込んでしまいます。
 
 一度飲んで、アルコールが切れて、また飲んで、という悪循環の中に入ってしまうと中々抜け出せません。
 
 
 体からアルコールが抜けると離脱症状にも悩まされ、引き起こされる幻視や見当識の恐怖とも戦わなくてはならなくなります。
 
 
 社会的な孤立も高まると孤独感からいよいよお酒の力が無くては生きられなくなってしまいます。
 
 
 アルコール依存症に完治はありません。放っておけば慢性的に悪化し続けます。かといって抜け出す方法が見つからないとき、ふと自分自身について見つめ直すことが大事になります。
 
 
 
 今自分自身は自分のことをどう思っているか。マイナスイメージしか浮かばなかった場合、それは自分自身の考え方の癖になっている可能性があります。
 
 
 
 
 お酒を飲むという行動の癖を直すためには、まず思考の癖を直す必要があります。いつも自分を自己否定し責めてしまう人は、自分自身を褒めてあげることも必要になるでしょう。
 
 
 
 
 

 お酒を飲まないでいることは出来る

 
 
 
   アルコール依存症に完治はありません。しかし、飲まないでいることはできます。一度は断酒できても、また何かの切っ掛けで一口飲んだだけなのに深酒を止められなくなってしまう可能性があります。
 

 お酒をやめたいと思って断酒を継続するために4つの警告に気をつける必要があります。AAと呼ばれるアルコール依存症の相互援助のグループが作った。HALTと呼ばれる警告です。
 
 
 
 
   はhungly(空腹)
 
 
 アルコールを断つと、補われていたエネルギーを失うことになります。空腹をお酒で満たさないように気をつける必要があります。飴など小まめに糖分補給できるようにしておきます。
 
 
 
 
   Aはanger(怒り)
 

 
 怒りはストレスのひとつです。憤りを感じてもお酒に走らずに、怒りの原因を理性的にみれるよう人に伝えたり、書き出したりします。
 
 
 
 
 
 
   Lはloneliness(孤独)
 
 
 
 アルコール依存者の中には中々周りと打ち解けれない性格の人も多く、そのため孤独感にさいなまれる場合があります。孤独も飲酒の欲求を高めてしまいます。できれば、同じように断酒で苦しむ仲間を見つけて話す機会を作るといいです。
 
 
 
 
 
 
   Tはtiredness(疲労)
 
 

 身体的な疲労でも、精神的な疲労でも、飲酒の欲求が高まります。疲弊すると非常に飲酒の危険性が高まります。
 
 
 早めに休息を取るよう心がけたほうがよいです。もしくは、ヒーリングできるアロマや、読書、森林浴などの趣味を見つけましょう。
 
趣味は自己解放にもつながります。
HALTを意識しておくことで、断酒後に現れる誘惑を分類分けしお酒に伸びる手をとめることができるでしょう。
 
  
 
 冷静に、何故自分がお酒に頼ってしまう必要があるのか考えてみたり、お酒をやめたいと思って頑張ったことなどを素直にねぎらってみたりします。
 
 
 人は外部からのストレスにフィルターをかけ、更に自身に重たいストレスをかけがちです。一度、アルコール依存のサイクルだけに目を向けず、自身が陥っている思考のサイクルに目を向けることも、断酒への道のりの第一歩となるのです。