2020/4/28

断酒により感情の起伏が少しずつ緩やかになる

 

 アルコール依存症の患者の様子

 
 
 
 アルコール依存症の方は言動に一貫性がなく、お酒が入ると平気で嘘をついたり、出来ない約束をしたりします。
 
 
 お酒が抜けると記憶が曖昧で、子供から問いただされるとしどろもどろの返答になり、子供は親に不信感を抱くようになります。
 
 
 親自身も子供の信頼を失っていく自分に自信を喪失するのですが、罪悪感や不安感から逃げようと、さらにお酒の量が増えていきます。
 
 
 子供は大人という存在を軽く見るようになり、非行に走ったり自らも習慣的に飲酒するようになりがちです。
 
 
 断酒をすると猛烈な焦燥感が襲ってきて、心の置き場所がない状態になります。本来の素の自分とどう向き合えばいいのかわからず、またお酒を飲んで楽になろうとします。
 
 
 
 やっと数日断酒に成功しても、少し嫌なことがあったりするとまた「これが最後」と思いながらまた飲み始め、飲んでしまった罪悪感からさらに飲んで…の悪循環です。
 
 
 完全に断酒をできるのは一握りだと思いますが、断酒をすると極端な思考をすることが徐々に減り、寝起きが良くなったり体調が良くなっていきます。
 
 
 感情の起伏が少しずつ緩やかになり、嫌なことがあっても逃げずに冷静に受け止めることができるようになります。
 
 
 
 
 
 

 趣味を行えば断酒を継続しやすい

 
 
 
 お酒をやめたいと思って断酒を継続するためには、心強い相棒として「趣味」があります。アルコール依存は、過度のストレスや疲労から逃れようとするために発症してしまうことがよくあります。
 
 
 
 まじめで義理堅い人は、溜まりに溜まったストレスや疲弊を逃す場所がなくなってしまうことが多いです。
 
 
ですから、ストレスや疲労を解放できる、趣味やヒーリングが味方になってくれるのです。
 
 
 
 お酒という依存対象に手を出してしまう前に、ウォーキングで汗を流したり、ゆっくりお風呂に浸かって気分を落ち着けることで、健康的な生活を送ることができます。
 
 

 もし、ストレスに押しつぶされそうになっても、趣味を見つけておくことで、手を伸ばす選択肢が増えるので安心感も生まれます。
 
 
 
 
 定番のスポーツや、アロマなどももちろんいいですが、自分が本当に楽しいと思えて周りに迷惑をかけないものであればどんな趣味でも大丈夫です。
 
 
 中々新しい趣味が思いつかない人も社会人になる前に夢中になっていたことを思い出してみるのもいいですし、今趣味がある人も何からの目標などを決めてみると夢中になれます。
 
 

 趣味を見つけることで生きがいも生まれ、日々のストレスに押しつぶされにくくなります。
 
 
 
 趣味の内容や時間の割り振り方によっては生活リズムも変わってきますし、日々取り組めなくてもストレスを感じた日のご褒美にするのもいいでしょう。
 

日々の楽しみや癒しを糧に、自分のストレス対処法を見つけ出し、お酒への依存を避けることができます。