2020/4/29

アルコール依存症は死に至る可能性も高い

 

 

 一番依存しやすいものがアルコール

 

 誰しも欲望には弱いものですが、日常普通に生活していて、人間以外で一番依存しやすいものがアルコールというものです。

 

 

 嫌なことがあるから忘れるために飲酒する、眠れないから飲酒する、というのは始まりで、アルコール依存症の人は遅かれ早かれ周りの人間を巻き込んで日常生活を送るのが困難なほどに酒に溺れてしまいます。

 


 「自分はお酒に強いから」という根拠のない自信を持っている人は理解できるのですが、アルコール依存症の恐ろしいところはそこまで飲酒が得意でない人も依存症になる傾向があると言うことです。

 

 手の震え、動悸、人格が豹変する、鬱になる、常に酒を求めてしまうという、自分では止められない脳の異常であるアルコール依存症の症状が出て、カウンセリングに行って断酒をしたとしても、断酒の禁断症状がきつく反動で隠れて飲み始めてしまう人も少なくありません。

 

 

 治療にはかなり根気のいる依存症であります。アルコール依存症になるきっかけは人それぞれですが、個人での治療は困難を極めるため(最悪の場合死に至る可能性も高い)これは自分の問題だから、と人間関係を遮断するのではなく、周りの人間に助けを求めることが治療のきっかけに繋がると思います。

 

 

 

 「否認の病」

 

 最近お酒を飲む量が増えたとか、二日酔いが多くなった、お酒での失態が増えたという人はアルコール依存症かもしれません。アルコールはとても依存しやすくなる食品にも関わらず、自分では症状に気づきにくいので、「否認の病」とも呼ばれています。

 

  アルコール依存症の治療は早ければ早いほど、回復が早いことが分かっていますから、最近酒量が増えたなと思うようであれば、早めに誰かに相談してみてください。

 

 もし病院などの専門機関を受診するのが怖いと思うのであれば、最近では民間でカウンセリングなどを行っているところがあります。そのような所の場合、薬を使って無理やり断酒するようにコントロールすることはなく、自らの意思で断酒するように導いてくれることが多いです。

 

 もちろん、民間のカウンセリングが全ての人に最適の方法だとは言えませんが、まずは自分の意思で断酒をしてみたいと思うのであれば、このようなカウンセリングを利用してみるのも一つの手です。

 

 

 お酒を飲むことは決して悪いことではありませんが、やはり適量を超えてしまうと心や体に大きなダメージを与えてしまいます。もし楽しい時間を過ごしたいとか、気持ちをリラックスさせたいという考えでお酒を飲んでいるのなら、お酒以外の方法を考えてみたほうが良いでしょう。

 

 お酒を飲んで楽しくなるとか、リラックスできるというのは、一時的に脳が麻痺しているから起こる現象です。

 

 

 お酒に頼って幸せな気持ちを得るのではなく、趣味や運動、人間関係で幸せになったほうが、安上がりですし、心と体に良い影響を与えてくれます。お酒をやめたいと思っているのなら、まずはお酒以外で幸せになる方法を探してみてください。

 

  断酒のカウンセリングを行っております。