2020/4/30
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アルコール依存症から抜け出すことは可能か |
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家族がアルコール依存症になってしまうと、家族は本当に辛いものです。アルコール依存症になってしまう原因には、色々あり、例えばコミュニケーションの一環として飲酒が習慣化してしまったとか、育児や仕事のストレス発散のために毎日飲んでいたら酒量が増えてしまったということが挙げられます。
アルコール依存症は早期に発見してすぐに治療に当たれば、多くの人が回復して、社会復帰を果たすことができる病気です。 しかし、多くの人は、自分がアルコール依存症であるということを認めたがらないので、どうしても病気の発見が遅れてしまいがちなのです。
病気の発見が遅れてしまうと、脳に大きなダメージを与えてしまいますし、生活習慣病やがんなどの重篤な病気を引き起こしてしまいます。
また、借金やDVなど、人間関係でのトラブルを引き起こしてしまい、社会的信用を失墜させてしまいます。
そうなる前に、家族としては、何とか本人を回復させたいと思うことでしょう。病院に相談に行っても良いのですが、アルコール依存症を認めたくない本人は、病院に行きたくないと言うはずです。
本人はお酒をやめたいと思っていても、自分ですぐに止められると思っているからです。
アルコール依存症の恐ろしいところは、異常なまでの飲酒量や一日中潰れるまで飲むといった行動を自身ではコントロールができないことです。買うお金がなくなったとしても飲み続けます。 明らかに周りからすると異常なのに、それに気づくことができません。また、過度のアルコールを体内に取り入れることで肝機能に負荷がかかり、体を蝕んでいきます。 恐ろしいことに少しアルコールが抜けると離脱症状という体に異変が見られ、飲まなくてはまた辛くなるという思いから繰り返してしまうことです。 離脱症状とは、依存症になってしまった人の体内からアルコールが抜けた時に発症するものです。身体的にも精神的にも症状が見られます。頭痛・吐き気・下痢・手などが震える・痙攣する・イライラする・不安になるなどです。これは本人の意思とは関係なしに発症してしまうのです。 断酒を用いる方法があります。一切お酒を飲まないということが重要で、一度依存症と診断された人は少しでも取り入れると再発することがあるからです。 治療中に離脱症状が出て、当人はとても辛い思いをするはずです。しかし、この先のことを考えたら抜け出せるうちに早めに手を打つというのが大切なことです。 |
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