2020/5/3

アルコールを断ち切るための努力を続けること

 アルコール依存症から抜け出した経験

 

 

 日本では約100万人の人がアルコール依存症であると言われています。アルコール依存症になるには10〜20年という長い期間が必要であり、一度依存症になってしまうと、自分だけの力では、中々回復することは難しいです。

 

依存症が進んでしまうと、脳や体に悪影響を及ぼすばかりでなく、人間関係も破壊してしまいます。

 

 そんな時支えてくれるのが、ご家族や友人だったりするわけですが、ご家族や友人にとっても、アルコール依存症になっている本人と接する場合、とても忍耐が必要です。

 

 アルコール依存症になってしまうと、本人の本当の気持ちとは裏腹に相手を傷つけてしまうことがありますから、ご家族の方は、依存症の本人に辛く当たられても大丈夫なように、まず自分自身のコンディションを正常に保つことに重点を置いてください。

 

本人はお酒をやめたいと思っていても、なかなか出来なくて、焦っています。そんな時、「病院に行こう」と誘ってみても、「自分は病気ではない」といって、余計に気分を害してしまう危険性があります。

 

 自分がアルコール依存症であることを認めたがらないのが、この病気の特徴ですから、まずは、病院などの専門機関よりも敷居が低い、自助グループなどに参加してみてください。

 

 自助グループでは、カウンセリングを受けたり、 のある人の体験談を聞いたりすることが出来ます。

 

 これらの活動を利用して、少しずつでも良いので、「自分は回復する」と信じさせてあげるのが、回復への第一歩となります。

 

 

 アルコール依存症の専門機関に助けを求める

 

 アルコールがないと生きていけない、体が欲してしまう、アルコール依存症というのは本当に怖いです。

 

 アルコール依存症になると、飲む量をコントロールすることができなくなります。そしてアルコール依存症の弊害として、暴力を振るいやすくなること、経済的に厳しくなること、また子供への虐待などを起こすことも少なくありません。

 

 アルコール依存症の難しいところは、本人に自覚症状がない、つまりアルコール依存症だとは思わないケースがとても多いということです。自分の状態を適切に判断できなければ、確かにそれを断ち切るのは容易ではありません。


 
 
 アルコール依存症になるきっかけは様々ですが、これになってしまうと自力ではまずそれを断ち切ることができません。
 
 
 ですからまずは家族から、そしてアルコール依存症の専門機関に助けを求めることです。
 
 そしてこうした専門機関のプログラムを真剣に行い、アルコールを断ち切るための努力を続けることです。
 
 
 とはいえこの種の問題は逆戻り、つまり一度は断ち切ったように思えても、再びこの問題に陥ってしまうケースがとても多いのです。
 
 
 
 飲みたいと体が欲し続けるのであり、身近にどこでも売っているために、容易に購入することができてしまいます。
 
 
 アルコール依存症の末路は悲惨なものであり、家族からの別れ、孤独、借金、うつ病、自殺してしまうことさえあります。
 
 
 アルコール依存症になる前にその兆候を見分けること、またもしこの問題を抱えてしまったのであれば、本気で取り組まないと抜け出すことができない実に難しいものなのです。こうした認識をしっかりと持ちそれを理解することがなによりも大切です。