2020/5/3
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意志が弱い人がアルコール依存症になるわけではない |
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「お酒に酔う」と聞くと、なんだかとても気持ち良いイメージを想像してしまいがちですが、実際には、脳が麻痺している状態です。
お酒に含まれるエチルアルコールは、依存性の高い薬物ですから、お酒を飲み続けることは、一種の強いドラッグを使っていることと同じです。
毎日お酒を飲み続けていると、お酒に対する耐性ができて、飲む量が増え、最終的にはアルコール依存症になってしまいます。
アルコール依存症になる人は「だらしがない人」と思われがちですが、サラリーマンや主婦、高齢者など、普通の人でも患ってしまう病気です。 しかし初期は自覚症状がなく、単に飲む量が増えたと思うぐらいで、自分の体調の変化を気にもとめません。
しかし、日常生活に支障をきたしたり、離脱症状が出てきたりすると、アルコール依存症は不可逆の病気なので、もう後戻りは出来なくなります。
この時点になると、いくらお酒をやめたいと思っていても、お酒の誘惑から離れることは出来ません。
周りに一刻も早く相談して、お酒を一切止めるように生活を切り替えない限り、廃人になってしまう危険性があります。
前述したように、お酒は依存性の高い薬物ですから、アルコール依存症の人からお酒を取り上げると、手が震えたり、吐き気をもよおしたりなど、強い禁断症状が出てきます。
人によっては妄想や幻覚が出てきたりして、かなり危険な状態になることもあります。お酒は世界最強のドラッグだという言葉もありますから、お酒は安易に手を出さないようにしてください。
アルコールの摂取はとにかく判断能力を鈍らせます。飲酒後の翌日に社会活動には悪い影響を与えることが多いです。 例えば、翌日が仕事であれば、次の日までアルコールが体内で消化できてないことがあるので、その時は脳力が落ちてしまって仕事に悪影響が生じます。 このようなことを継続すると、仕事の結果が徐々に悪くなり減給や左遷の対象になります。 更に最悪のケースになるとリストラの対象にもなります。何よりも一番のリスクはアルコール依存症に本人が気づいていないことです。本人が気づかないうちにどんどん廻りの信用が無くなってきます。 早く気付けば対処できるかもしれませんが、大抵の場合は手遅れになります。なので、廻りの人からアルコール依存症であることの指摘が必要になります。 また、仕事だけでなく家庭環境にも悪影響します。よく仕事やギャンブル等で良くない結果でストレスが溜まってしまい、やけ酒する人がいますが、これは子供にとっても良い影響を与えません。 更に酷いケースではアルコールの勢いで子供や配偶者に八つ当たりをして、家庭環境を自ら壊してしまうことです。 無論、ここまで陥ってしまうと離婚等にも発展しかねないです。 |
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