2020/6/22

健康な身体で長く生きる断酒のメリット

 

飲酒量をコントロールできない状態

 

 

 アルコール依存症というと壮年男性が患う病気だと思われがちですが、最近の高齢化社会を受けて、高齢者のアルコール依存症も増えてきています。

 今まで会社で一生懸命仕事をしてきたのに、定年退職をしたことがきっかけで、1日を持て余すようになってしまいます。

 最初の頃は、散歩や家庭菜園など、趣味を見つけて楽しんでみるのですが、仕事をしていた頃のような充足感を得ることができず、お酒に手を出してしまうのです。

 

 お酒を飲み出した頃は、缶ビール1缶くらいで済んでいたのに、毎日飲酒し続けることによって、次第に飲酒量が増えていきます。1日中お酒を浴びるように飲まなければ、リラックスできないとか、幸福感がないというような精神状態に陥ってしまうのです。

 この頃になると、家族など周囲からも飲酒を指摘されるようになりますが、本人は、お酒をやめたいと思っていても、やめることが出来ない状態になっています。

 アルコールは依存性薬物であり、飲酒を習慣化してしまったことで、自分では、飲酒量をコントロール出来なくなってしまうのです。

 

家族は本人のためと思って、代わりに掃除をしてあげるとか、借金を肩代わりしてあげる、迷惑をかけた人に詫びるなどの行動をしがちなのですが、これがアルコール依存症の人をますます飲酒へと走らせてしまいます。これらの家族がかばう行為をイネイブリングと呼び、アルコール依存症の方の治療の妨げとなってしまいます。もしご家族など身近な人が、アルコール依存症を患ってしまっているようでしたら、早めにカウンセリングなどを受けて、悪循環から抜け出すようにしてください。

 

 

アルコール依存症の断酒するメリット

 

 アルコール依存症となってしまった場合には、身体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
 
 健康だけでなくお金や時間もお酒に費やしてしまい非常に勿体ないです。アルコール依存症から離脱するために断酒をする事で様々なメリットがあります。
 
 一つはお金ですが、毎月のお酒にかかる費用もかなり負担が大きいです。断酒をすれば、お酒に使っていた費用も抑えられるメリットがあります。
 
 また、時間も同様でお酒を飲み始めると長く飲み続けるため、時間をお酒に取られてしまいます。
 
 
 翌日にもお酒が残ったりしていると、外出なども出来ず時間が非常に勿体ないです。断酒をすれば、お酒にかけていた時間も他の事に回す事が出来て、時間を有効利用出来るメリットがあります。
 
 
 お金や時間に加えて、断酒する事で身体の健康を取り戻す事が出来るメリットがあります。
 
 
 アルコール依存症になるまで、お酒を飲み続けていると肝臓をはじめ血管や脳など様々な臓器に負担がかかります。アルコールの過剰摂取から様々な病気に繋がるリスクが高まっていきます。
 
 断酒をすれば、肝臓をはじめとする臓器への負担も減らせて健康な身体に戻していく事が出来ます。健康な身体作りで長く生きる事が出来るのも断酒のメリットです。