2020/11/15

一滴も飲まない我慢の断酒

 

 アルコール依存症と認めること

  
 
 
 
  お酒をやめられない方、やめたい方は、アルコール依存症だと認めることが大切です。
 
 あなたがアルコール依存症かどうかはどうでもいいことです。飲酒の量は関係ありません。少なくてもやめられない人もいるし、多くてもやめられる人もいます。「 自分はアルコール依存症だ 」と最初から「 意志の弱さでは勝てない 」と認識してしまった方がやめやすいです。
 
 
 アルコール依存症だから自分は飲んではいけない体と認識するのです。人は弱いものです。誰もが弱い人間です。私もお金が欲しいという欲求には勝てない。しかしお酒がやめらないのと、意志の弱さとは無関係です。
 
 
 

 意志や精神論でやめることは不可能です。人に嘘をつくことはできても、自分自身には嘘を付けません。

 その正直さを利用するのです。誰もお酒を飲んで死にたいとは思わないでしょう。たとえどんな凶悪な犯罪者でもアルコールの前では無力です。絶対に勝てない。お酒をやめられないあなたは神に逆らうようなものでしょう。

 しかし、アルコールは神ではなく毒です。負けることはありません。

 勝てないからこそプランに従うことができるのです。一旦3ヵ月やめて見るだけです。その後は飲みたければ飲めばいいし、飲みたくなければ飲まなければいい。もちろん、ゴールしたころには毒だとはっきり分かります。わさわざ毒を飲んで、自分を不幸に陥れる人はいません。
 
 カウンセリングを受けて、3ヵ月断酒できて初めて幸福だとわかるのです。
 
 
 

 失敗しても断酒は成功することができる

  
 
 断酒は失敗するほど成功しにくいと思われがちですがまったく違います。断酒に失敗する度にいちいち絶望してしまう人がいます。確かに医師は一滴も飲んではダメだというでしょう。
 
 それがダメなのです。「 絶対飲むな、一滴も飲むな 」まるでまた失敗して戻ってきて欲しいと暗示に掛けているようです。一滴も飲まない我慢の断酒では持ちません。
 
 
 
 強制ではなく、自らの意志で断酒を選ばないと意味はありません。もちろん飲んではダメですが、飲んだあとどう実際失敗するのも、成功に近づいていくものです。失敗すれば、本当の意味で飲まない方が幸福だと理解できるのです。
 
 
 1回で断酒に成功する人はどれだけいるでしょうか?入院しても断酒に成功する人は30%しかいません。スリップは失敗ではなく、成功して行くための工程に過ぎません。次の日からすぐにやり直すだけです。
 
 
 3日後でも4週間後でも同じです。節酒を経験していればいつでもすぐにやり直すことはできます。断酒に失敗してしまうのは、あなたの責任ではありません。私の経験不足です。
 
 アルコールは少しずつ洗い流して行くものです。今回は1週間断酒できた。今度は2週間に挑戦しようでいいのです。必ず失敗するものだと思っていれば以外と一回で成功するものです。