2021/2/14
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アルコール依存症のリスクがある人 |
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アルコール依存症の患者は、お酒を飲むと頭の中の神経伝達物質であるドーパミンなどが過剰に分泌されてしまいお酒を一旦飲むとやめられなくなる病気の一つです。ドーパミンが過剰に分泌されるとセロトニンが上手く分泌されずに、自制心が保てなくなり、どんなに我慢しようとしてもやめられず飲みたくなってしまうのです。
お酒を飲んでいないと、不安になったりイライラすることもアルコール依存症の初期症状と言ってもいいでしょう。
アルコール依存症になると、本人の意志で「絶対に飲まない」と心に誓っても、家族に嘘をついたり、明らかに精神的に不安定と他人から見てもわかるようになります。 毎日苦しくて、気持ち的にも追い込まれた状態になり、自分自身が生きている必要性を感じなくなり、さらに悪循環に陥っていきます。
アルコール依存症は、WHOでも認められた完全な病気なので、本人の意志や無理やり薬で飲めないようにしても、入院してもやめられずに苦しみ続けてしまうことがよくあるのです。 お酒がやめられず「自分はなぜお酒をやめられないのか」「なんて意志が弱い人間なんだ」と自分を責めてしまい余計にやめられません。
毎日の飲酒が習慣化してくると、アルコールに対する耐性が付いて来て、少量では満足できず、量を増やしたり、もっと強いお酒を飲むようになり、いざお酒をやめようと思っても、いままで飲んで来たので、今お酒をやめると酒を大量に飲んで来たことに対し後悔が出てきてしまいます。 お酒を飲み続けて、失敗や後悔が重なると、さらにアルコールに対する執着が強まり、「無駄に過ごした人生を取り戻したい」考えるような状態になります。 こうなると、お酒をやめようとする気力もなくなってしまい、さらにアルコールの量が増えて限界まで飲むようになります。
家族にも負担がのしかかり、借金や家庭での争い事が起きてしまうことがアルコール依存症であることの結末となるのです。家族の対応としては、「絶対に飲むな!」とか「飲んだら離婚だ!」などと精神的に追い込んでしまい余計にやめられないことが非常に多いです。 本人が一番よく分かっています。お酒を飲んではいけないこと、迷惑をかけていること。例えれば、これから勉強しようとしているのに、無理やりやらされることと同じです。
つまり一番苦しんでいるのが、アルコール依存症である本人です。外からどんなにきつく言っても追い込んでしまうだけです。アルコール依存症で追い込まれ自殺するケースも少なくありません。 アルコール依存症から抜け出すためには、本人の意志が必要です。「自分では苦しくてやめられない」と理解して初めてやめられる入り口が見えてきます。もちろん家族が責めてはいけません。
本人の意志で本気で断酒するにはどうするのかと、考えてやめられるのです。アルコール依存症から抜け出すためには、自らの意志で助けを求めることが大切です。家族が助言するのは、本人から助けを求められてから必要になるのです。
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