2021/5/23

アルコール依存症に陥ってしまう原因

 
 

アルコール依存症に陥ってしまう原因

 
 
 
 
  ① お酒の飲み過ぎによるもの
 
 アルコール依存症になる最も根本的な理由はお酒の飲みすぎです。お酒を一滴も飲まない人がアルコール依存症になることは100パーセントありません。しかし、社会生活を営むうえでお酒を一切口にしないで生きていくのは簡単じゃありません。友達に勧められたり、会社の親睦会に出席したならお酒を断るのは難しいでしょう。一度でもお酒を覚えてしまうとアルコール依存症のリスクを背負うことになります。
 
 お酒を覚えた人が依存症になる理由は複数ありますが、一番大きな要因には年齢や性別が関係していると言われています。昔からアルコール依存症といえば中年男性がかかる病気とされてきました。しかし実際には年齢が若いほど依存症になりやすいことが分かっています。

 
 
 
 
 
  ② お酒を飲み始める年齢が若すぎた
 
 
 飲酒を始める年齢が1歳若くなると依存症になる確率が4%~5%ほど高まります。また、母親が妊娠中にアルコールを大量に摂取すると、子供が大きくなったときにアルコール依存症になりやすくなります。若いと体がアルコールの影響を受けやすいのです。アルコールが体に強く作用するため依存症を引き起こしやすくなる可能性があるでしょう。未熟な肉体は本来必要ないアルコールの毒を過剰に吸収してしまいます。
 
 
 
  ③ 女性の方がアルコール依存症になってしまうリスクが高い
 
 性別に関しては女性のほうが依存症のリスクが高いです。男性に比べて飲酒後の血中アルコール濃度が高くなることが理由です。男性よりもアルコールの悪影響を受けます。そのため女性は飲酒による肝障害や鬱病のリスクが男性よりも高いです。依存症にならないために、女性や若者はアルコールの摂取量を意図的に抑える努力が必要でしょう。
 
 
 
 
  ④ 家族の飲酒習慣によるもの
 
 アルコール依存症になる理由のひとつに、家族に飲酒習慣があると、一緒に暮らしている家族の依存症リスクは4倍以上に跳ね上がります。家族に飲酒習慣があると依存症になりやすくなる原因は2つあります。1つは遺伝です。アルコール依存症患者の約半数が親も依存症にかかった経験があるとされています。生まれながら依存症になりやすいため、友人や仕事の同僚と同じ量を飲んでいても発症します。

 家族がお酒に寛容なためです。家族が日頃から飲んでいるため子供がお酒を飲むことに抵抗がありません。むしろお酒を子供に勧める家庭すらあります。アルコールのリスクを正しく認識できないまま飲酒習慣だけ身につけるため依存症になるのは当然と言えます。

 
 
 
  ⑤ お酒が常に買える環境
 
 環境や精神的な原因の他には精神疾患が理由でアルコールに依存してしまうケースもあります。鬱病や不安症を抱えている人は落ち着かない気分を解消するために飲酒をすることが多いです。しかしアルコールの安静作用はすぐ切れるため、摂取量が増え依存症になります。この他にも自宅の近くにコンビニがあり、好きなときにすぐアルコールを購入できる環境があるために依存症を引き起こすケースもあります。