2021/6/18

多量飲酒による病気のリスク

 
 

 1   多量飲酒による病気のリスク

 
  • アルコール性痴呆、ウェルニッケコルサコフ症候群
  • アルコール性小脳変性症
  • 口腔咽頭癌、慢性咽頭炎
  • 食道炎、食道癌、食道静脈瘤
  • 心筋症
  • アルコール性代謝異常、高脂血症、高乳酸血症、高尿酸血症血症、高血糖、低血糖
  • 脂肪肝、アルコール性肝炎、肝硬変
  • 造血機能障害 例:貧血、凝固異常
  • 十二指腸炎、十二指腸潰瘍、乳頭炎
  • 急性膵炎、慢性膵炎
  • マロリーワイス症候群
  • 流産、胎児性アルコール症候群
  • 急性胃炎、急性胃潰瘍、胃静脈瘤、出血性びらん
  • 睾丸萎縮、インポテンツ、手掌紅斑、くも状血管腫、女性化乳房
  • 末梢神経症(多発性ニューロパチー)
  • 特発性大腿骨頭壊死

 これらの臓器の病気というのは、自覚症状が無いものが多く自覚症状が無いまま進行していきます。定期検診などで早期発見、早期治療が必要になっていきます。しかし、現代社会においては、定期的に定期検診やしっかりとした人間ドック、もしくは治療を受けるのが難しくなっています。

 例えば、仕事で空き時間を作れない方や子育てであったり、両親の介護をしていればそのような時間はとれないでしょう。また、大学生などの若い人は、定期検診や人間ドックなどの高額なお金を払うのは難しいと思われます。そうした場合に、多量飲酒を止めることで抑えることが出来るリスクであるのに対して、わざわざ多量飲酒することでこのような多大なリスクを背負い込むというのは、理にかなっていない選択であると言わざるをえないでしょう。
 
 
 
 

 2   現代病して問題となっている若年性認知症

 
 

 現代社会では若年層の認知症が社会問題になっています。それはスマートフォンやゲームなどの普段の生活の変化もあると思いますが、アルコールの摂取も原因の1つになっています。アルコール性認知症とは、アルコールの過剰摂取することで生じる認知症です。アルコールの過剰摂取により脳梗塞やビタミンB1欠乏による栄養障害が起こる事が気になっているといわれています。

  • 記憶障害、物忘れなどの記憶力の低下
  • 作り話を無意識的にしてしまう
  • 注意力の低下
  • 感情のコントロールができない
  • 歩行時にふらついてしまう
  • 自分がいる場所、現在の時間がわからなくなってしまう

 お酒を嗜んでる方で、このような事が起きたことが起きたことがある場合は、要注意です。このようなハッキリとした障害が出ていなかったとしても多量飲酒によって脳が縮小してしまうことがわかっています。また、このアルコール性認知症のこわいところは、他の病気とは異なり、生活や食事の改善をしていく事しかできなく、特効薬のようなものが未だ存在してないところです。
 

 多量飲酒をしないということだけで、人生において障害になるような病気リスクを避けることができます。お酒は依存性があります。軽い段階で制限をする事ができなくては、知らないうちに病気リスクを背負ってしまったり、依存状態になってしまう事でしょう。