2022/1/1

アルコール依存症からアルコール性肝炎へ

 

 アルコール性肝炎について

 
 
 
 
   1、肝臓の役割
 
 肝臓は体の中で2番目に大きい臓器で、胴体の右側、胸郭の下にあります。その役割は、食べ物や飲み物の栄養分を吸収し、栄養素に変換することです。また肝臓は、血液から毒物やアルコールを含むアセトアルデヒドなどの有毒物質をろ過する役割があります。

 アルコールは肝細胞に損傷を与え、破壊する傾向があります。肝臓はアルコールから発生するアセトアルデヒドを分解して取り除きます。

 肝臓は万能の臓器ではなく、少量のアルコールしか処理できません。余分なアルコールは体中を循環します。体が処理できる量よりも多くのアルコールを飲むと、肝臓に深刻な損傷を与える可能性があります。

 

 

  2、アルコールと肝臓について

 エチルアルコールまたはエタノールは、ビール、ワイン、および酒の主成分です。アルコールは、体内のすべての臓器と中枢神経系に影響を及ぼします。飲酒によるアルコールの影響はどのような飲酒の習慣があるかによって決まります。

 〇 アルコールからくる健康への被害について

  • アルコール依存症
  • ガン
  • 高血圧
  • アルコール性肝炎
  • 肝硬変、または肝臓の瘢痕

 

 

   3、アルコール性肝炎の症状
 

  • 黄疸による皮膚、目の黄変
  • 体重減少
  • 脱力感、倦怠感
  • 嘔吐
  • 食欲減退
  • 胃痛
  • 発熱
  • 肝硬変
  • 肝不全

 アルコール性肝炎は、断酒することで症状を緩和させ、さらに完治することができます。重度のアルコール性肝炎は、症状も分からないうちに、いきなり発症する可能性があり、肝硬変、肝不全などの生命を脅かす合併症を引き起こします。

 

 

  4、アルコール性肝炎がさらに悪化した症状


 アルコール性肝炎の患者は栄養失調になることがあります。大量のアルコールを飲むと食欲が減退してしまい、アルコール依存症になれば主に摂取するものが全てアルコールになる可能性があるからです

 肝硬変は、発症するとすぐに肝不全に進行する可能性があります。多量飲酒による肝臓への影響は、腎臓への血流を妨げる可能性もあります。さらに腎不全を引き起こす可能性があります。