2022/8/27

アルコールによる内臓障害の危険性

 

  アルコールによる内臓障害の危険性

 
 
 
 
 アルコール依存症になると、さまざまな内臓障害を引き起こします。

 例えば、毎日の飲酒によって、肝臓に負担がかかり、それが慢性化することによって肝臓癌になってしまうということがあり、またアルコールの影響から心臓が肥大化し、循環機能が衰えてしまい、突然死に陥るなどといった危険性もあります。
 
 
 アルコールによる内臓障害は、日々の飲酒の積み重ねで起こるものですが、アルコール依存症に陥っている本人が飲酒を辞められない状況になっているため、体に異変を感じてもそのまま飲酒を継続してしまいます。
 
 
 アルコール依存症に陥り、昼夜逆転生活や、人生を悲観し投げやりになっている人も多いため、医療機関にかかって治療をする機会も失ってしまいます。アルコールが抜けた状態になるとさまざまな「離脱状態」による症状が出てくる場合もあり、「アルコールがないと生きていけない」「アルコールを飲むと体調が良くなる」と錯覚してしまう人もいます。
 
 

 また、アルコール依存症になるとさまざまな社会的トラブルも発生してしまいます。例えば、仕事が継続できない状況に陥り退職を余儀なくされたり、家族に暴力を振るうようになったことから、家庭が崩れてしまうなどといったことです。

 
 アルコール依存症を抱えたまま社会復帰するということは難しく、今まで心配してくれていた家族や友人なども徐々に離れていってしまうことから、孤立を深めてしまいます。
自分がアルコール依存症になっていることに気づかず、治療される対象ではないと思っている場合、専門機関への受診や支援などを受けることを考えないまま月日が経ってしまいます。
 
 その結果、幻覚や妄想などが現れたり、鬱症状が悪化することなどから自殺してしまうこともあります。大量飲酒をして泥酔した場合、吐いたものが喉に詰まり窒息死してしまうこともあります。


アルコールは摂りすぎると体と心を蝕んでしまい、そのままにしていると自身の体調を悪化させることに繋がったり、社会的な孤立が深まることで、生活の質が一気に落ち、最終的に死に至ます。
 
 アルコール依存症だと自覚している場合は一刻も早く医療機関に相談するべきでしょう。